ライフサイクル投資術を読んで概要をまとめてみました。
今回は本としての感想を書いてみます。
目次
全体的な感想
ライフサイクル投資戦略のレバレッジをかけて時間分散を実現する考え方は参考になります。 考えてみれば当たり前なのですが、年齢が上がるに従って投資資金は増えていくはずです。 そうなると若いときより歳を取った時の方が投資比率が大きくなり株の暴落などの危機に弱くなります。 そうならない為に若い時はレバレッジをかけて生涯投資比率を均す。 このように投資を行うとリスクをもっと分散でき、リターンを試算すると増えている。 個人的には素晴らしい考えだと思います。
実行は難しい
考え方はすばらしいですが、実行するとなると今の日本では難しいのではないかと思います。 理由は投資と借金をよくないものと捉えている国民性にあると考えています。 この本で200%のレバレッジをかけるべきとしている20代で投資を行っている人は少ないですし、お金を借りて投資を行うという行為も抵抗がある人が多いのではないかと思うからです。
自分ならできるか
今なら考えを理解でき、実践できる環境であれば行っていると思います。 しかし、20代のときにこの考えに至って実行できるかと考えると私には無理です。 どうしてもマイナスの不安を乗り越えることができなかったでしょう。
借金の方法
私の提案として、親が協力することにより難易度を下げることができるのではないかと考えます。 金融機関からお金を借りると金利が発生します。また、リーマンショックのような暴落時には追証も求められます。 生涯からみれば若い間のマイナスはそれほどダメージがないと書籍内では書いています。 しかし、実際マイナスになったときの精神的ダメージはけっこう大きいです。 そのため、金融機関からの借り入れではなく親から借りるのが精神的にも楽なのではと思います。 貸してくれるかどうかは関係性次第ですが。
本を買うかどうか
私は買う必要なしと思っています。 実践の難易度が高すぎるのが主の理由です。 何も考えずに出来るインデックス投資の方が手軽で簡単で十分だと思います。
翻訳がよくない
内容はおもしろかったですが、日本語の翻訳が微妙すぎて非常に読みにくいです。 部分的には読むのに苦痛を感じるほどの翻訳なので再翻訳を希望したい。 翻訳がもうすこし読みやすかったら買ってもいいかな?と思いますが、投資初心者の人には絶対に勧めることができないです。
総評
読む必要はない。
もう少しデータが揃って、再翻訳された時には考え直す。
現状は「敗者のゲーム」とか「投資の大原則」で十分。
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投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント (日本経済新聞出版)
- 作者:バートン・マルキール,チャールズ・エリス
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