現時点での長期積立投資において終わらないテーマである全世界投資と米国集中投資について考えてます。
私はどちらかというと全世界派の立場をとりますが、改めて考えたいと思います。
全世界分散投資
全世界分散投資派の意見
- 経済活動を行う以上、世界は長期で成長する
- 長期でみると世界は必ず変化する
- 未来は誰にもわからない世界に分散していればその時、成長した国の恩恵を得られる
- 先進国集中は人口減少、高齢化率の増加など長期的な不安要素が多い
- 米国も低成長な時代があり、今後再び来ないとも限らない
- 現代ポートフォリオ理論的には全世界に投資する方が正しい
米国集中投資
米国集中投資派の意見
- 長期間に渡り安定して株価指数が上昇し続けており今後も成長性がある
- 現在の先進国で唯一人口が増加しており、世界第3位の人口を誇る
- 高齢化率も先進国内では低い
- 金融に関する法律が厳しく定めらている
- 企業が株主に対して持っている還元意識も高い
- グローバル企業が多く、米国に投資するだけで十分に分散される
- IT技術の覇者的企業はすべて米国企業(GAFAMなど)
チャート比較
相変わらず「TradingView」の無料機能で比較するので参考程度に考えてください。
それぞれ代表的なETFであるバンガード社のVOOとVTでグラフにしています。
探し方が下手なので2010年9月を100としたデータになっています。
青がVOO、赤がVTです。
チャートの動き方は非常に似ていますが、常にVOOが上にいます。
この10年間、米国が好調だったのがよくわかります。
ちなみにこの期間であればどこを基準にしても最終的にVOOの方が上となっています。
アメリカ強い。
感想
現在、世界の株式市場を牽引しているのは間違いなく米国です。
直近10年の成長ぶりは凄まじいと個人的にも思います。
S&P500の右肩上がりっぷりをみてもよくわかります。
しかし、私は改めて見てもこの上昇は異常すぎるようにも考えてしまいます。
米国一国の成長に賭けるよりも利益は減りますが、全世界のどこかの国が成長することに賭けるほうが無難だと思います。
数年後に世界の経済がどうなっているかなんて誰にもわからないので......
とは言っても利益は多いほうが良いので、積立のポートフォリオとしては米国を若干多めの全世界分散としています。
余談
S&P495という指数があるそうです。
S&P500から成長が著しい「GAFAM」の5銘柄を除いている指数なのですが、それによると米国の成長も実はTOPIXと同程度だとのことです。
考え方の違いとなりますが、私はあまり参考にしていません。
「パレートの法則」でも言われている通り、全体の数値の大部分は一部の要素が生み出していることに違和感を感じていないからです。
しかし、上位1%の企業が牽引しているというのもすごいですね。
TOPIXの上位1%を抜いた指数とかないのでしょうかね、ちょっと見てみたいです。