リボ払い金利の馬鹿馬鹿しさ

今週はクレジットカードについていろいろと調べていましたが、リボ払いについて知らなかったのでついでに調べてみました。
私はクレジットカードの使用方法として一回払いしか利用したことがなかったので知りませんでしたがリボ払いの金利がすごかったです。
普段利用しているオリコカードのサイトを参考にしています。

リボ払いとは

リボルビング払いの略でクレジットカードの利用額にかかわらず毎月一定額を支払う利用方法。 支払いは一定額となるが、利用額に応じて金利がかかるので注意が必要。

金利

オリコの場合を載せますが、法律で決まっているので他社とほとんど変わらないと思います。

  • 10万円未満 : 20%
  • 10万円以上100万円未満 : 18%
  • 100万円以上 : 15%

金利は日利計算となる。つまり、一日毎に金利が追加される仕組みです。
例えば、9万円借りている場合の金利
90,000 × 0.2 / 365 ≒ 49
と、なって一日あたり49円となります。
借りた次の日には返す総額が90,049、二日後には90,098 ......と一日毎に増えていく仕組みです。

圧倒的な高金利

ひと目見てわかりますが、リボ払いの金利は圧倒的に高いです。
参考までに住宅ローンの金利は変動金利相場で0.5%前後、固定金利で1.3%ぐらいとなります。 借りる金額が近い自動車ローンでさえ、8%を超えることはまずないです。
銀行で借りると多分、3%〜5%ぐらいだと思います。
(借りたことないので詳しい金利は知りません)

それから比べても最低15%の金利というのは高すぎます。 まじで高い。

投資の世界では全世界分散投資の年利が10%前後、手数料や税金を考えると実質5%〜7%前後になるのではないかと言われているのを考えると如何にリボ払いという制度を使うことが馬鹿馬鹿しいことかわかると思います。

計算

金利を見た時点で利用する価値がないと思いますが一応計算してみます。

最高金利20%

借金90,000円、金利20%、毎月の返済額10,000円、次回の返済まで30日として計算します。

返済回数 元本返済額 金利返済額 返済後残高
1 8,521 1,479 81,479
2 8,661 1,339 72,819
... ... ... ...
9 9,708 292 8,075
10 8,075 0 0

合計返済額 : 98,207円
この計算の場合は10回で全額返済できているので、実質金利は9.1%ほどとなります。
それでも高いですね。もし、毎月の支払いを10,000円から5,000円に下げると、全額返済まで22回、合計返済額 : 107,593円となり、実質金利19.5%になります。

最低金利15%

もうすでに恐ろしいですが、100万円借りて毎月の返済額10,000円、次回の返済まで30日として計算してみます。
......
最初の返済額10,000円だと最初の返済で利息に足りていません。
つまり、このままでは借金が増える一方となります。
そこで、返済を毎月15,000円に増やしてみました。
......
完済までに141回、約12年かかります。
合計返済額は約211万円となり利息で倍になっています。
これは恐ろしい。

投資で100万円を倍にするには

全世界投資で100万円を倍の200万にするためには「72の法則」で計算すると
年利5%の場合、14.4年。
年利7%の場合、10.3年。
全世界投資を行うと10年〜14年で投資金額が倍になると期待できます。

金利の借り入れを行うと複利の力がマイナス方向へ働くことがよくわかります。

まとめ

リボ払いは絶対に利用しない方がよい。
そもそも、金利15%は普通に考えてありえない高金利です。
既に利用している場合は多少無理をしてでも返済額を多くして元金を減らすこと。
日利計算では一日毎に金利が加算されているので一日でも早く返済すること。

結局、利用しないことが一番良い対応となります。