有名な機関と人のポートフォリオ参考

著名人、機関のポートフォリオを参考として調べてみます。

バートン・マルキール

ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者。
プリンストン大学の名誉教授。

氏が提唱する資産配分ガイドライン

年齢層 株式 債権
20-30代 75-90% 25-10%
40-50代 65-75% 35-25%
60代 45-65% 55-35%
70代 35-50% 65-50%
80歳以上 20-40% 80-60%

若い年代から債権の比率もあり、「堅実」な配分という印象。

チャールズ・エリス

「敗者のゲーム」の著者。
インデックス投資における象徴的な人物。イエール大学とかの投資委員長。

氏が提唱する資産配分ガイドライン

年齢層 株式 債権
20-30代 100% 0%
40代 85-100% 10-0%
50代 75-85% 25-15%
60代 70-80% 30-20%
70代 40-60% 60-40%
80歳以上 30-50% 70-50%

全体的に株式の比率が高く、株に積極的な配分という印象。

ウォーレン・バフェット

みんな大好き投資の神様、オマハの賢人。
バークシャー・ハサウェイの会長。

「finbox.com」というサイトで公開されているポートフォリオ

銘柄 保有
アップル 43.6%
バンクオブアメリカ 11.3%
コカ・コーラ 8.1%
アメリカンエクスプレス 6.8%
クラフトハインツ 4.2%
ベライゾン 3.2%
ムーディーズ 2.7%
USバンコープ 2.3%
... ...

基本はアメリカ企業の株を保有
奥さんにはS&P500を90%、米国短期債を10%のポートフォリオを勧めているらしいです。 ほぼ全て株式の超積極的な印象。

JL・コリンズ

「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」の著者。
金融ブロガー、昨今のFIREムーブメント拡散に影響を与えた一人。

株式 債権
75% 25%

非常にシンプルな配分。

森永卓郎

日本人を一人くらい書こうと思い、手持ちの雑誌や本を調べたけど全然公開されていなかったです。 しかたないのでGoogle先生に聞いてみると出てきたので書きました。
2010年のダイヤモンドZAiの記事なのでほとんど参考にならないと思います。
https://diamond.jp/articles/-/9664

銘柄 比率
普通預金 60%
定期預金 20%
日本株 15%
投信 5%

良くも悪くもザ・日本人という印象の配分。
BNF氏やCIS氏のポートフォリオが知りたかったが、調べてもよくわからなかったです。まぁ、あの人たちの場合、再現性がないから知った所でという感じではありますが。

カン・チュンド

日本人のポートフォリオGoogleで調べていたら出てきた人。
wikipediaによるとインデックス投資アドバイザーと書いてありました。初めて知った。
東証マネ部!とかに出てるみたいです。
https://money-bu-jpx.com/news/article001726/

銘柄 比率
預貯金 20%
先進国債 20%
先進国株式 20%
新興国株式 40%

インデックス投資アドバイザーという割には新興国比率が高く、投資リスクが高そうな配分という印象。

GPIF

年金積立金管理運用独立行政法人。(漢字を15個も連続しないでくれよ!)
含み損の時は大々的に騒がれるのに含み益の時は取り上げても貰えない不憫な機関。

銘柄 比率
国内債券 25%
国債 25%
国内株式 25%
外国株式 25%

かなり堅いという印象。年金を運用しているのでこんなものじゃないでしょうか。
実際は何万回もシュミレーションしていてかなり良い比率らしいです。
失敗が許されない機関なので天才たちが相当研究していると思われます。

ウェルスナビ

ロボアドバイザーの先駆け的な存在。
簡単な質問に答えリスク許容度を判断することにより、現代ポートフォリオ理論に基づいた資産配分を自動で行ってくれる。

リスク許容度 米国株 日欧株 新興国 米国債 物価連動債 不動産
1 15% 5% 5% 35% 30% 5% 5%
2 26.5% 11.9% 5% 35% 11.6% 5% 5%
3 31.9% 21.6% 6.5% 28.2% 0% 6.8% 5%
4 35% 28.6% 9.5% 12.9% 0% 9% 5%
5 35% 32.9% 14.6% 5% 0% 7.5% 5%

現代ポートフォリオ理論の効率的フロンティアに則っているらしいです。
リスク許容度が上がると金の比率が多くなるのが個人的におもしろいです。

ハーバード大学

アメリカ最古の大学で、知らない人はいない大学。
著名人な人材を大多数輩出し続けており、その人脈を使った基金は世界一。
まぁ、天才の集まりで凡人にはよくわからないです。

2020年10月のレポートより

銘柄 比率
公開株式 18.9%
非公開株式 23.0%
ヘッジファンド 36.4%
不動産 7.1%
天然資源 2.6%
債券/TIPS 5.1%
その他の不動産 1.3%
現金&その他 5.6%

天然資源というのがよくわからないですが、たぶん、農業とか石油関係だと思います。
ヘッジファンドの中身はわかりませんが、株式が多めで攻めている配分だと思います。

感想

有名な人や機関のポートフォリオとして株式が多いのが目に付きます。 やはり、株というのは成熟した投資商品であり、長期で見ても信頼性が高いということでしょうか。 私のポートフォリオ自体も株が多めなので方向性は間違ってなさそうだと思います。

また、海外の有名投資家は調べるとある程度のポートフォリオがわかりますが、日本人の情報がわからなかったのが残念です。個人ブロガーの情報は出てくるのですが、流石にそれを書くのは気が引けます。 インデックス投資の著名人2名のポートフォリオは調べるといっぱい出てきました。さすがです。

それと、今回調べてみてアメリカの大学基金ポートフォリオが面白いなと思ったので時間があれば他のイェール大学やプリンストン大学なども調べてみたいと思います。