「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」を読んで #2【感想】

早期リアイアを目指すコミュニティで有名なJLコリンズ氏が書いた本を読みました。

money.nyaomin.info

FIREを目指す私としては非常に参考になったので感想をまとめます。 概要でも書いている通りこの本の主張は大きく3つあります。

  1. 借金をしない。
  2. 支出は収入以下にする。 (50%以下を推奨)
  3. 投資をする。 (手数料の低いインデックス投資を推奨)

順番に感想を書いてみます。

借金をしない

借金に対してはハッキリと「よくない」ものだと断言して、返済を最優先するべきと書いています。この考えに関しては私も大賛成です。借入金を利用するということはその商品に対して提示されている金額よりもっと多くのお金を払いたいと言っているのと同じです。私の考えではローンを組まないと購入できないものはそもそも買うべきでないと思っています。それは車でも家でも同じです。

もし、すでに借入金がある場合は早急に返済するべきですが、この返済に対する考えが意外でした。著者は借入金を1つにまとめることも、少額の借入金を先に返済して借入金の「数」を減らすことも推奨していません。金利の最も高い借入金に集中して返済するべきだと主張しています。なぜなら借入金を返済する終着点は「金利をゼロ」にすることであり金利を下げたり、借入金の「数」を減らすことではないからです。一般的に推奨されている返済方法とは全く違う考え方なのでそういう考え方もあるのだと、読んでいてびっくりしました。

私は今後も借入金を利用するつもりはないので、FIREを目指す上で方向性は間違ってなさそうです。クレジットカードの一括払いが借金論争はおいておきます。

支出は収入以下にする

支出は収入以下にするというのは当たり前のように聞こえますが、FIREを目指す上で非常に大事な概念となります。なぜなら、収入以上に支出があれば経済的に自立することなどは不可能であり、逆に破産に近づいていくだけとなります。

私は月々の収入以上の金額は支出しないようにすると捉えました。つまり、月収で予算をたて、賞与はあてにしないと解釈したということです。日本では重要な収入源と捉えられていますが、賞与というのは年に1~2回の「特別」な収入であり、月々の安定した収入というのはやはり月収となります。そのため、予算は月収をベースに組むべきであり、賞与に頼ってはいけません。

また、著者は貯蓄率50%以上を推奨しており、実現するためには高い自制心を求めています。アジア圏で言えば「足るを知る」という考え方が妥当だと思います。見栄や衝動で不必要な物を買うことを咎めているように感じます。この点については反省することが多々あります。特に私は衝動買いをよくしてしまい、商品が届いてからやっぱりいらなかったということが度々あるので耳が痛いです。

投資をする

投資商品は手数料の低いインデックス商品を推奨しており、この点は全く問題ありません。著者はアメリカ在住なのでバンガード社の商品を推しています。現在の日本で言えば、「eMAXIS Slim シリーズ」、「ニッセイ<購入・換金手数料なし> シリーズ」、「たわらノーロード シリーズ」辺りだと思います。外国ETFが買える証券会社であればバンガード社のETFが直接買えるのでそっちを使っている人も多いと思います。

手数料の低いインデックスを推奨している理由はそれが最も効率的で確実だからです。なぜ、そうなのか知りたい場合は本書より「敗者のゲーム」や「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読むとより詳しく解説されています。おすすめです。

私は投資をするということに関してはクリアしていると思っています。紆余曲折ありましたが、現在は手数料の安いインデックス投資信託のみに投資を行っており、習慣化もできています。ポートフォリオもある程度、検討できるようになり徐々にレベルも上がっていると思います。勉強は怠らないように投資を続けます。

まとめ

FIREを目指す上で重要と主張している3項目の内、「借金をしない」と「投資を行う」に関しては達成できていると思います。特に借入金をしないという点については車を買うとくも行わなかったので今後もしないと自負しています。投資に関しては継続して勉強をしていきますが、基本は低コストのインデックスに投資をするスタイルを貫きます。

支出に関しては衝動買いや不必要なものを買わないことを意識しようと思います。どうしても疲れたときや欲しいと思ったときに色々買ってしまうことがあります。買った後にやっぱり必要なかったというものも多くあるのでこの点に注意を向けないといけません。可能であれば支出は収入の50%以内に抑えることが理想です。

本気でFIREを目指すには兎にも角にも支出を抑えて貯蓄率を50%以上にする必要があると感じました。なかなかにハードルが高いです。ちょうど年度が切り替わった月でタイミングは良いので今年の賞与に関しては全額貯蓄、投資に回すことを目標としてみます。

余談

出口戦略については別の機会に書いてみようと思います。4%ルールが基本となりますが、人生は一度きりなので十分に検討する必要があると思っています。幸いまだ30代なので時間はあります。

投資関係のお勧め本

私の聖書


「敗者のゲーム」より先にこっちを読んだのでこっちの方が好き


お金に関する基本となる本

バビロンの大富豪

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会社というものがどうあるべきか理想を描いた本

生涯投資家 (文春文庫)

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早期リタイアを目指す上での指針となる本