SBIが運営するファンド「SBI・バンガード」シリーズが今週から名称を変更し「SBI・V」シリーズになりました。さらに、2つの新ファンドが月末から登場するで内容を確認してみようと思います。名称変更する理由はバンガードの日本法人解散などの問題だそうです。詳しくは公式のお知らせを確認してみて下さい。
SBI・Vシリーズの比較
SBI・V・S&P500 | SBI・V・全米株式 | SBI・V・米国高配当株式 | |
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投資対象 | S&P500(VOO) | VTI | VYM |
信託報酬率 | 0.0938%程度 | 0.0938%程度 | 0.1238%程度 |
SBI・V・S&P500
米国の株価指数である S&P500 (円換算ベース) に連動する投資成果を目指すファンド。
SBI・V・全米株式
CRSP US トータルマーケットインデックス (円換算ベース) に連動する投資成果を目指すファンド。世界経済を牽引する米国企業約 4,000 社の株式にまとめて投資する。配当率を調べると約 2.8% らしいです。
SBI・V・米国高配当株式
FTSE ハイディビデンドイールドインデックス (円換算ベース) に連動する投資成果を目指すファンド。世界経済を牽引する米国の企業のうち、高配当銘柄の株式に投資する。
チャート
それぞれのファンドが主な投資対象とする商品 VOO、VTI、VYM のチャートを比較してみます。TradingView を使いファンドを並べて見ます。無料で試せるので、興味のある人はやってみて下さい。
TradingViewでは比較対象の最も古いデータが2010年9月1日となっていたので、その日付時点の金額 (米ドル建て) を100としたグラフを表示します。
S&P500 と VTI はほとんど変わらない結果となっています。若干、VTIの方が上ですが、誤差範囲だと私は思います。信託報酬も変わらないので「SBI・V・全米株式」は正直言って微妙だと思います。結局、どっちでもいいの一言で終わってしまうので、魅力を感じないですね。最初に買った方を積立ていけば良いのではないでしょうか。
SBI・V・米国高配当株式は配当金を多く出しているので当然ですが、VOO、VTIには及んでいないです。2015年頃までは良い勝負をしていましたが、そこから差が広がっています。長期で考えるとやはり配当はない方が良さそうです。また、2020年をよく見るとわかりますが、コロナからの回復もVOO、VTIより弱いです。投資の効率を求めるのであれば選択外になります。
しかし、他2つと比べて配当が高いため、配当狙いの人は買ってみる戦略もありかもです。信託報酬も他2つと比べてて高いので私は買いません。コロナの影響で企業も配当率を下げているところがあるそうです。そのようなリスクもあるので買う理由がないように思います。
感想
「SBI・バンガード」シリーズが名称を「SBI・V」シリーズへ変更し、SBI・V・全米株式と SBI・V・米国高配当株式という2つの新しいファンドを売り出します。しかし、個人的には魅力がなく、乗り換える必要性もないとチャートを見て判断しています。S&P500と明確な差異がない、手数料も変わらないなどが理由です。もし、これが「VT」であれば「eMAXIS Slim 全世界株式」と悩んでいたかもしれません。
余談
「・V・」なんか変な顔文字に見えるようになってしまいました。