NISAについての意見

NISAを使った資産運用は私の主力戦法となります。
2024年からNISAの制度が変更になるため、前回から内容の再確認をしています。

今回は新NISAや現行NISAについて、今の自分の意見をメモしておきます。
あくまで、個人の感想です。

NISA

一般NISA

一般NISAは非常に良い制度だと思います。私のような庶民が資産運用を行う上で「非課税」というのは非常に大きな利点です。また、投資対象も個別株式、投資信託ETFREITなど個人が取引する上で主に対象とする商品が選べます。さらに、5年の期限後に利益分も含めてロールオーバーできる点もすばらしいです。

できれば、5年の期限をもっと延ばすか、年間の使用できる上限金額を上げてもらいたいと思います。基本的に年間120万の上限金額は十分だと思うため、期限を延ばす方がうれしいかもしれません。

つみたてNISA

つみたてNISAは基本的な考えは良いと思いますが、投資対象に債券とREITが入っていないことに納得ができないです。

私の考えとして長期の投資を行うためには株式、債券、REITに分散したポートフォリオを作成することが大切だと思っています。なぜなら、株式だけのポートフォリオだと基本的なリスクが高いからです。確かに、長期間でみると株式は右肩上がりで増えていますが、その間には大きな上昇、下落がつきものです。特に大きな下落時、株式だけのポートフォリオだとマイナスに耐えることができないと思います。

20年という長期間の投資を想定している制度で特に債券を選択できないというのはナンセンスだと思います。

バランスファンドを選択して債券を組み込むことも可能ですが、バランスファンドが組む「バランス」というものが本当にその人にとって良いバランスなのかは疑問です。
8資産バランスファンドは本当にバランスがいいのか確認してみた結果、私はバランスが良いとは思えないです。

結果、つみたてNISAを投資をやったことがない人におすすめしている記事をたまに見ますが、私は「一般NISA」の方がおすすめだと思います。債券をポートフォリオに組み込んでリスクを抑えた資産運用ができるからです。

新NISA

新NISAに関してはどうしてこうなった??と言う意見しかないです。現行の一般NISAから明らかに劣化、改悪していると思います。

2階建てという複雑な方式に変更し、1階部分は金額と期間が減った劣化版つみたてNISAとなっています。2階部分を利用する条件も1階部分を使い切るのではなく、積立設定を行えば使えるという何のために存在しているのか理解できません。

金融庁によると

一般NISAについては、より多くの国民に長期・積立・分散投資を始めるきっかけにしてもらうと同時に、引き続き成長資金の供給を促進できるように制度を見直したうえで、24 年から5年間の措置

引用 「新しいNISA制度の概要と改正の狙い」

となっていますが、新NISAの1階部分に関しては全てが中途半端だと思います。
長期: 5年間しか対象になっていない
積立: 投資対象が同じ為、少額からの積立なら「つみたてNISA」の方が有利
分散: 投資対象が「つみたてNISA」と同じで「分散」できていない

私のように一般NISAを投資信託に絞り、投資を行っている人にとっては新NISAになっても今までと特に変わりありません。逆に個別株式や高配当株式に投資を行っている人にとっては現行から劣化しています。そして、これから少額で投資を始めたい人であれば、個人的に不本意ですが、年間投資額40万円までなら「つみたてNISA」を行う方がマシだと思います。

結局、なんでこんな制度にしたのかは理解できませんでした。
ひとつの制度でいろいろなことを同時に満たそうとしたのでしょうか?
とにかく、私の戦略への影響はなさそうなのが救いです。

余談

そうは言っても我々、庶民にとって非課税と言うのは恩恵が大きいですね。
使えるものは使っていきましょう。