保有資産の問題点

2022年の積立投資計画を考えるために投資状況の問題点を確認してきます。
投資資産の現状については前回確認済みです。

はじめに

前回、資産の現状を確認しました。
簡単にまとめると

資産区分 保有率 (%)
株式 85.15
リート 8.63
債券 6.23

となっており、株式にかなり寄っています。
さらに、株式のほとんど米国株となり、全投資資産の 62.54% という高い保有率になっています。昨今は米国一国投資が人気だと思いますが、少々リスクを取りすぎていると私は考えています。

私の思う問題点は

  1. 株式の保有率が高め
  2. 特に米国株の保有率が高い

だと考えています。

Portfolio Visualizer というサイトで私のポートフォリオを大体で打ち込み、調べた所、株式との相関が非常に強いです。例えば、リーマン・ショックのような暴落が発生した場合、最大で 51.5% の資産減少を経験する状態になります。分散投資を行っているようで、株式に一括投資している状態と同じような状況になっています。

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株式の保有率が高い

私の年齢を考えると、株式 85% という保有率は高すぎると思います。人によって、例えば「敗者のゲーム」著者の「チャールズ・エリス」などは30代までは株 100% で良いと言っています。しかし、私の性格上、大きな下落に耐える自身がありません。上で書いたような 50% の下落などは到底、許容できませんし、30%の下落でも寝れなくなる可能性があります。

また、投資というのは下落幅が大きいと回復するための力も大きく必要になります。資産が 50% 下落すると残りの 50% を運用して成果を出す必要があります。つまり、元の 100% に戻るためには残りの 50% を運用して 「100%」 の収益を上げる必要があります。もし、下落幅が 33% の場合、残りの 66% を運用して、「50%」の収益を上げれば元に戻ります。どちらが易しいかは比べるまでもないと思います。

長期間の投資を考える場合、下落を抑えるということが非常に重要です。

米国の保有率が高い

全世界に分散した投資を行う場合、各国の GDP 割合に等しく資産を保有すれば投資効率が良いと考えています。そう考えると米国の保有割合 62% は多すぎます。ただし、中国の GDP は2位と言っても政府の影響力が大きすぎて個人的には不安です。そこで、中国の分の GDP も米国に加えて考えてみると、大体 40% ぐらいになります。つまり、米国の保有量は多くても 40% ぐらいで考える必要があります。

なぜ、米国の割合が多くなったか振り返ると、全世界への分散投資と米国一国投資を検討した際に、半分づつ保有すればいいやん。と考えたことが原因です。全世界株式にも当然、米国が入っており、結果として米国株の保有割合が増えています。

このあたり、安易に考えたことは反省です。

終わり

色々と書きましたが、保有資産の主な問題点は 「米国株の割合が高い」 ということです。コロナ禍の現在、米国は金融緩和などでインフレが続き、株高となっています。はっきり言って今は米国株を買えば誰でも利益を上げれる状態です。しかし、当然、この状態が長く続くはずもなく、いつか金融引き締めによる下落がきます。

米国の金融引き締めなど、マイナス要因が来た際に大幅な下落を避けるためにも資産全体のバランスを見直す必要があります。