資産形成の原則 -「バビロンの大富豪」再読-

私は年に最低一回はお金や資産の形成についての基本を確認しています。 今回の正月休みは私の人生を変えた本である「バビロンの大富豪」を再読したので、復習します。

はじめに

「バビロンの大富豪」はお金や資産形成の原則が学べます。 内容も物語風になっているため非常に読みやすい本です。 値段も単行本で 1,500 円、文庫だと 800 円と非常に手頃です。

私はこの本を読んだことにより、まじめに資産形成することを学び、実行しています。 現在、投資資産で 1,000 万円以上あることを考えると私にとっては人生を変えた本となります。 書いている内容も難しいものではなく誰にでも実践可能なことばかりとなっています。

黄金の「七つの知恵」と「五つの黄金法則」

「バビロンの大富豪」に書いている知恵を記載します。 私が資産形成を始めるに当たり、特に実践が簡単で重要だと感じたものは、「収入の十分の一を貯める」ことです。 本書内では収入の十分の一を自分自身のために使うと表現されています。

七つの知恵

  1. 財布を太らせることから始めよう
  2. 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず
  3. 貯めた資金は寝かさずに増やすべし
  4. 損失という災難から貴重な財産を死守すべし
  5. 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ
  6. 将来の保障を確実にすべく、今から資金準備にとりかかるべし
  7. 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

五つの法則

  1. 将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自らを進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。
  2. 貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。
  3. 黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。
  4. 自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。
  5. あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくことだろう。

私の解釈

現代的では無い内容もありますが、七つの知恵と五つの法則を下記のように解釈しています。

  • 家計簿をつけて自分の収入と支出を管理する
  • 出費を抑え、「最低」でも収入の十分の一は貯蓄する
  • 貯めた資金は投資をして、お金に働かせる
  • 投資を行う際は非現実的な利益を求めない
  • 資産形成を成功させるためには常に勉強をする

人によって解釈は違うと思いますが、私はこのように解釈し、貯蓄を行ってきました。 現時点の結果として順調に資産形成が出来ているので、間違った方向には進んでいないと思います。

おわり

本書の特に「収入の十分の一は貯蓄する」という言葉は人生を変えられました。 数年前にこの本を読んで、家計簿をつけだし、少しずつ預金を増やし、インデックス投資を始めました。 現時点で投資資産 1,100 万円以上、総資産では 1,500 万円程まで増えています。 この本を 1,500 円で買ったときには考えもしなかったほど資産を増やすことができました。

もし、これから資産形成をしたい人やお金についての原則を知りたい人には非常におすすめの本です。 ちなみに、本屋の立ち読みで終わらせるなら「第八話」がおすすめです。

余談

本に出てくる粘土板の信憑性は全く知りません。 本当にそんな内容の粘土板が存在するのかどうかは全く調べていませんし、特に興味もないです。

見たことないですが、漫画版もあるようです。