iDeCo制度の改正を確認

2022 年は iDeCo (個人型確定拠出年金) の大きな改正があります。 今回は 2022 年に行われる改正、特に 10 月の加入資格の件について確認していきます。 非常に重要な項目になると思います。勘違いや間違いがあれば指摘してください。

iDeCo は老後の資産形成として最も優れている制度だと思うので有効に活用しようと考えています。

  1. iDeCo 制度の再確認
  2. iDeCo の改正を確認 (この記事)
  3. iDeCo 口座の比較

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公式ロゴ

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公式キャラ イデコちゃん

はじめに

2022 年は iDeCo の大きな改正が行われます。

  1. 年齢制限の緩和
  2. 加入制限の緩和

特に加入制限の緩和により企業型確定拠出年金との併用が可能となります。 いくつか細かい条件はありますが大きな改正となります。 iDeCo は老後の資産形成に最も適した制度となるため有効活用できるように制度の確認をしていきます。

年齢制限の緩和

年齢制限の緩和に関しては複雑なことはないです。 2022 年 4 月から iDeCo の受給開始時期を 75 歳まで延長することができます。 今までは 60 〜 70 歳までの間に受取を始めないと駄目でしたが、60 〜 75 歳までとなります。 この点は自分の健康状態と相談になりますが、特にデメリットもない改正となるため良いと思います。

さらに、2022 年 5 月からは iDeCo に加入できる年齢が延長され 65 歳未満まで加入できるようになります。 現行では 60 歳未満なので、上限が 5 年延長されることになります。 投資は期間が長いほど有利になるのでこれは良い改正です。 特に昨今の 65 歳なんてまだまだ元気で普通に働ける人が多数います。 収入の面で心配がいらないのであれば投資期間を長く確保できるようになります。

年齢制限の緩和について、全くデメリットがないため非常に良い改正だと思います。

加入制限の緩和

会社員で企業型確定拠出年金制度を利用している人は iDeCo の加入が非常に難しかったです。 なぜなら、「iDeCo との併用を許可する」等の規約を定める必要があったからです。 組合がある会社等は労使の合意となり、会社、組合のどちらも投資に興味がない場合はハードルが高すぎました。

しかし、2022 年 10 月からはそのような規約が存在しなくても iDeCo に加入することができるようになります。 細かな注意事項はありますが、それを考慮してもとても有益な改正です。 今まで iDeCo を羨ましく見ていた私のような人はぜひ有効に活用しましょう!

企業型確定拠出年金制度との併用に関する注意点

今回の改正により、iDeCo の加入に対する制限はほぼ無くなったと言っていいいです。 しかし、企業型確定拠出年金と併用するにあたり、ちょっとした注意点もあります。

  1. 企業型確定拠出年金のみに加入している場合の掛金制限
  2. 企業型確定拠出年金確定給付年金に加入している場合の掛金制限
  3. マッチング拠出との併用不可

1. 企業型確定拠出年金制度に加入している場合

企業型確定拠出年金に加入している場合、掛金について注意点が必要となります。

  • iDeCo の掛金上限は月額 20,000 円となります。
  • 企業型確定拠出年金iDeCo の掛金合計は 55,000 円となります。

大体の人は問題ないと思いますが、会社が拠出している掛金によっては iDeCo の掛金が減る可能性があります。 これは自分が加入している企業型確定拠出年金の状態を確認するか、会社に問い合わせて確認する必要があります。

ただ、私が知っている範囲で、社員の確定拠出に 35,000 円以上払っている企業など聞いたことがないです。 多くても 20,000 円以下だと思います。 そのため、ほとんどの人には影響がないと思いますが、念の為、確認をしておいた方がよいです。

2. 確定給付年金にも加入している場合

企業型確定拠出に加えて、確定給付年金にも加入している場合、掛金がさらに減ります。

  • iDeCo の掛金上限は月額 12,000 円となります。
  • 企業型確定拠出年金iDeCo の掛金合計は 27,500 円となります。

こちらも少々複雑となっています。 自分の立ち位置を把握するためにも一度、会社に問い合わせて、確認する必要があります。

3. マッチング拠出との併用不可

マッチング拠出とは会社が掛金を払っている企業型確定拠出年金に対して、さらに自分で掛金を上乗せできる制度です。 会社によってはこの制度を採用している場合があります。 もし、マッチング拠出制度を利用している人は iDeCo への加入ができません。 iDeCo へ加入するためにはマッチング拠出を停止する必要があります。 要するに、マッチング拠出か iDeCo どちらかを選択する必要があります。

これに関してもマッチング拠出で 20,000 円まで拠出できる話など聞いたことがない為、iDeCo に加入した方が有利になると私は考えます。加入する証券会社により商品の幅も広がるので iDeCo の方がよいと思います。

まとめ

2022 年は iDeCo が大きく変わります。 4 月に受給開始年齢の拡大、5 月に運用期間の拡大、 10 月に加入者制限の緩和となります。 特に 10 月の加入者制限の緩和は待っていた人も多いと思います。 それに合わせて証券会社各社も様々なキャンペーンを打ってくると考えられるので、ぜひ、iDeCo に加入するようにしましょう。

待ち遠しいですね。