今年も株に引き続き REIT チャートを眺めます。 去年同様、米国は VNQ を欧州は REITE を日本は東証 REIT インデックスを確認していきます。
米国 REIT
年初を 100 とした米ドル建て VNQ のチャートとなります。
米国は株価同様に年初から大きく下落しています。 1 月の後半に少し持ち直した感がありますが、それでも大きめの下げです。 利上げに対する退避先としては REIT に矛先が向いていない感じです。
まぁ、相関係数で言えば米国の REIT は株式と 8 割ほど連動するらしいので当然の結果だと思います。
欧州 REIT
年初を 100 としたユーロ建て REITE のチャートとなります。
欧州は米国ほど大きく下がっていないです。 全体として安定的に推移するかと思っていたのですが、下旬と 2 月に入ってから大きな下げがありました。 米国ほど下がっていないとは言え、嫌な下がり方をしているなと感じます。
欧州の方も新型コロナ関係の影響が年明けから出てきています。 しかし、欧州 REIT のメインであるイギリスがコロナ規制を撤廃するなどいろいろな動きがあります。 結果としてどちらに転ぶかはわかりませんが、良い方に動いてほしいと思っています。
日本 REIT
年初を 100 とした円建て TSE REIT のチャートとなります。
日本 REIT も欧州同様、米国ほどは下落していないです。 年初からは下落を続けていましたが、下旬に入り一段落した感じです。
日本 REIT は相関係数的にもそこまで米国と連動していないです。 そのため、他の影響を受けずにある程度、安定的に推移することを私は望んでいます。 新型コロナの影響でどうなるか予想が出来ない状態ですが、ゴーイングマイウェイで推移することを願っています。
その他
最近、なかなか話題にならない中国恒大集団ですが、どうも資産を切り売りして資金を捻出しているようです。 香港や深センの土地を売却し利払いを行っているようです。
いろいろ格付け会社が「部分的」なデフォルトなど曖昧な表現にしていますが、実質、完全にデフォルトしています。 さらに、中国の政府系機関が財務管理を行うという状況になり、どうしようもない状態です。
今後、この影響が大きくなると日本のバブル崩壊のように長期化する懸念もあります。 先のことは結局、誰にもわからないですが、備えておいて無駄でなないと思います。
感想
REIT も 2022 年は下落から始まっています。 2021 年は年間を通じて好調だったため反動と言えば反動かもしれません。
中国不動産バブルの影響とも考えられますが、元を辿ればやはり新型コロナウイルスが原因ではないかと思います。 現在、オミクロン株の感染が広がり警戒感があるなか、米国の利上げなど今の所、マイナス材料しかない状況です。 株同様に REIT も今年はパッとしない年になるのではないかと思っています。