前回からの続きとなります。
今回は一覧にした表から自分の考えをまとめていきます。
前回の記事
日本株
日本株を対象としたアクティブファンドは TOPIX に対して優位を保っているように見えます。 直近一年は相場が荒れているため省くとして、10 年間の年率では「結い」と「バリューオープン」以外のファンドが TOPIX に勝っています。 ただし、近年になるほどその差が縮まっているように見えます。 20 年、30 年と長期になるとどうなるかわかりませんが、
辺りは優位性があるのではないかと考えます。
しかし、日経平均に対しての優位性は疑問が残ります。 日経平均は TOPIX よりもパフォーマンスが良い日本株の指数です。 日経平均と比べると明確に優位性を発揮しているアクティブファンドがかなり絞られます。
- DIAM 国内株オープン
- 新・国際優良日本株ファンド
が優位性があるように思います。 直近一年も考えると「三井住友配当フォーカスオープン」も優位性があるように見えますが、微妙なところです。
日本株を対象としたアクティブファンドでは 2/10 を選択することができればインデックスに対して明確に優位に立てそうです。 最大 10 年間を比較したファンドで約 20% の確率です。 この確率はインデックスの優位性を謳っている「敗者のゲーム」や「ランダムウォーカー」で言われている数字と大差ないです。 正直、アクティブファンを推しているプロが選んだ銘柄でも予想内の数字でした。
先進国株式
先進国を対象としたアクティブファンドはベンチマークと大差ないです。 対象が一つだけということもありますが、数字的に全く優位性がないです。 時間をかけて調査し、このファンドを選ぶぐらいであれば、目を閉じてインデックスファンドを選んだ方が時間も労力も無駄にならないと思います。
全世界株式
全世界株式に関してはインデックスファンド自体が最新出たものしかないため、明確な比較ができていないです。 しかし、知ることができる範囲では「eMAXIS Slime 全世界」が優位だと思います。 そもそも、全世界を対象としたファンドで直近一年のリターンが 10% 以下は少なすぎると思います。 明確な比較ができていないと思いますが、個人的には選ぶ価値なしだと考えます。
債券
債券に関しても表から読み取れる通りです。 リスクを取るのであれば先進国債券インデックスを安定を取るのであれば国内債券インデックスで十分となります。 投資のソムリエに関して言えば株式を若干組み込んでおり、リスクを取っているが先進国債券にも勝てていないです。 アクティブファンドを選択する意味はないです。
まとめ
16 銘柄のアクティブファンドを主要な指数インデックスと比較しました。 結果、勝っても良いと思えるファンドは 2/16 という状態です。 確率で言うと 12.5% です。
日本株に関して、数字はインデックスに勝っている銘柄がそこそこありますが、それらを選択するための労力を考えると物足りないです。 常に 3〜5% 以上の優位を得られないと調べる労力に見合っていないと思います。 さらに、一生懸命、ファンドを厳選しても 80% はインデックスに勝てないと考えられます。 日本株一本でいくのであれば勝てるファンドを選ぶことができるかもしれませんが、日本集中投資というのもリスクを取りすぎていると思います。
やはり、投資に時間をかけたくない我々のような一般人にはインデックスファンドを選択することが最適です。 アクティブファンドを厳選している時間は趣味や好きなことに使った方が有意義だと思います。 投資が趣味であればチャレンジしてみるのもいいかもです。 しかし、全くおすすめしないです。