2 月の REIT チャートを確認していきます。 REIT に関してもウクライナとロシアの影響が出ています。 米国、日本はボックス相場のような動きをしており、欧州は徐々に下がっているように見えます。 ただし、上下の変動を言えば米国もそれなりに動いています。
米国 REIT
年初を 100 とした米ドル建て VNQ のチャートとなります。
2 月は後半一気に上昇しましたが、全体を通して下落相場となっています。 最大で 6% 程の変動があり、それなりに荒れているようにも見えます。 しかし、2 月後半には大きく上昇し、2 月始めの水準に近づいています。 詳しいことは素人の私にはわかりませんが、欧州 REIT 分の資金が米国に流入したのかもしれません。
米国の REIT 市場は世界最大であり、先進国 REIT = 米国 REIT と言える程の支配力があります。 そのため、米国の上下を確認することにより、先進国 REIT 全体のリスクを見積もることができます。 恐らく、今年は REIT 市場も株同様に低調、或いは変動が大きいと予想できそうです。
欧州 REIT
年初を 100 としたユーロ建て REITE のチャートとなります。
欧州 REIT は完全に下落相場となっています。 理由はご存知の通り、ウクライナとロシアの戦争による影響です。 基本的に、戦争というのは対立国による資産の消耗戦となります。 そのため、一部、武器商人などを除けば資産家は戦争を欲しません。 むしろ、戦争を行うことにより資本が流出していきます。
現状の欧州を考えると REIT 投資を行うのはリスクが高いと考えます。 今は東部だけですが、状況により第二次世界大戦のように全土に広がる可能性もあります。 欧州への集中投資は止めておいた方が無難だと思います。
日本 REIT
年初を 100 とした日本円建て東証 REIT 指数のチャートとなります。
日本 REIT は 1 月の大きな下落から一旦、落ち着いたようです。 2 月はそれなりの変動幅でボックス相場な動きをしています。 そして、徐々に上下幅が狭まってきています。 チャートの基本で言えば、この後、上に抜けるか下に抜けるかで方向性が決まってくるはずです。 まぁ、どちらに抜けるかの予想は非常に困難なため、変わらず全世界インデックスで保有しておくと良いと思います。
その他
実質的に破綻している中国恒大集団の状況ですが、中国政府が下支えを行っているようです。 なかなかしつこく粘っています。 資産の切り売りや国有企業や大手の不動産デベロッパーによる資産買い取りなどを奨励しているようですが、難しい状況なようです。 特に中国の場合、政府発表の信頼性なども疑問視されている側面があるため本当に先行きが不透明です。
調べていても何が本当で現在の状況がどうなのか正直、よくわからないです。
感想
REIT 市場も株同様に今年の状況は期待できそうもないです。
全体的に元気のない相場となりそうですが、積立自体は継続しつつ、様子を伺うのがよいと思います。 欧州の状況が悪く、リスクが高いとはいえ積立を停止するほどではないと判断します。 これが、欧州全体、ひいては米国まで影響してくると流石に積立継続を継続するのは難しいと考えます。 しかし、まだそこまでの状況に陥っていないため、積立を継続しつつ、情報収集を行っていきます。