現金保有の個人的考え #1

資産運用を行うにあたり現金保有というのは非常に大事です。 投資先や戦略、タイミングなどの話はよく聞きますが、現金の保有に関してはほとんど聞かないです。 現金保有というのは投資の根幹となる重要な要素だと思っているため考えをまとめておきます。

資金の呼び方などは自己流です。

はじめに

投資を始めるためには 3 つの重要な要素があります。

  1. 継続できる家計の予算管理を設計すること
  2. 十分な現金を確保しておくこと
  3. 長期的な戦略を立てること

です。

この 3 つの要素の内、現金確保について書いているニュースや記事がほとんどありません。

予算管理についての基本は「収入の十分の一を自分のために使う」です。 これは私の生活を最も変えることになったお金に関する原則です。 予算管理についての詳細は別の機会に書こうと思います。

長期的な戦略は全世界インデックス投資を積立で行うことです。 私が考える投資の最適解であり、再現性が高く、長期的に高い勝率が期待できます。 これに関しては全世界インデックス投資以外の選択肢がないです。 詳細は色々記事にしていたり、わかりやすい本やブログが多々あるので参照してみてください。

しかし、十分な現金確保については「人による」というのが正解とされ、詳細がわからないです。 自分の考えとなりますが、現金の保有率について考えていきます。

資産における現金の種類

資産における現金には 4 種類があると考えています。

  1. 緊急資金
  2. 待機資金
  3. 余剰資金
  4. 投資資金

緊急資金

緊急資金というのはそのまま、自身の緊急時に備えた資金です。 具体的には身体、生命の危機に達した際にのみ使える資金と考えています。 つまり、交通事故や病気による長期入院などが必要な際に使えるお金です。

その性質上、一生使うことなく過すことが最も良いです。 そして、最も手をつけては駄目な資金となります。 手をつける条件は身体または生命に危機があるときだけです。

また、即日必要となることもほとんどありません。 病院に使う場合などは退院日や後日払いができるはずです。 そのため、定期預金などで保管しておき、使う際には解約するというのが一番良いと思います。 入院している場合などは委任状などが必要だと思いますが、ちょっとした手間なので問題ないと考えます。

待機資金

待機資金は使う予定がある資金のことです。 私の場合で言えば、毎月現金で払っている家賃が該当します。 他にも車や家のローンがある人は毎月の返済額が決まっていると思います。 また、結婚して子供がいる人などは入学費用などもこれに含まれます。 それら、必要となる金額と必要な時期が明白なものを待機資金と呼んでいます。

この資金に関しては金額というより、何年後までを考慮するか時期的な問題が重要となります。 具体的な内容は後で検討していきますが、3 年後ぐらいを想定することが通常だと思います。 金額は場合によって変わってくるため、金額で考えることは難しいです。

また、この資金も絶対に手をつけては駄目な資金です。

余剰資金

投資は余剰資金で行なえとよく言われますが、私の考える余剰資金は投資に使っては駄目です。 ここで言う余剰資金は急に必要な物が発生した場合や冠婚葬祭など急な出費が発生した時に使える資金です。 私の考えでは計画的でない娯楽なども余剰資金からの捻出となります。

概念が難しいですが、計画的に使う予定があるものは待機資金、それ以外は全て余剰資金です。 お小遣いなども全て余剰資金になります。 計画なく使えるお金だと思って良いです。

余剰資金は最低金額を設定し、それを下回らないように使ってよいです。 冠婚葬祭など急に入り用になることを考えて、一般口座で管理します。 どうしても使ってしまう人などは最低金額は別の口座に移して触れないようにしてもいいかもです。

この資金は比較的、自由に使えるお金です。 ただし、お金に関することです。 自分を制御して、無駄に使わないようにしないと駄目です。

投資資金

所謂、投資準備金のことです。 資産運用ポートフォリオにおいて、現金保有率に入る項目です。

この資金の使用目的は投資に限定されます。 それ以外では基本的に使っては駄目です。 唯一、緊急資金と同様に身体、生命に危機が及んでいる場合は使えます。

ポートフォリオを形成するための資金なため、安定した金額ではなく、割合で変わる資金です。 しかし、割合が下がった場合は投資商品を売ってバランスを整えるということを行うため、過剰に用意するものではないと思っています。 ただし、FIRE などを目指している場合は余剰資金の最低金額を超える部分について、積極的に追加したいです。

投資以外に使えないため、自由度はない資金です。

次回に続く

少し長くなった為、次回に続きます。 次回は各資金の具体的な割合や金額を考えていきます。

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