資産運用を行うにあたり現金保有について考えています。 前回では現金資産の種類分けを行いました。 今回はそれらの資金について具体的な金額や割合を考えていきます。
資金の呼び方などは自己流となります。
実例の補足記事
緊急資金
自身の身体または生命のききに達した際に使える事ができる資金について考えていきます。
この資金については「生命保険」という強い仲間がいます。 保険により、一部または全額を賄うことが可能な場合もあります。 また、医療費助成制度などを使うことにより大きく軽減される可能性もあります。
さらに、現代は健康志向が強く、社会的にも健康意識が強い雰囲気となっています。 定期検診を受けることにより早期発見や運動による健康維持が推奨されるなど健康を維持する空気づくりが感じられます。 私自身もそれなりに運動を行い、体力維持には務めています。
そのため、そこまで莫大な資金は必要ないと考えています。 年齢によりリスクが上がるため多めに必要となりますが、最大でも 150 万円あれば十分すぎると思います。
考えを年代別の表にしてみます。
年代 | 目安 (円) | 目標 (円) |
---|---|---|
20 - 30 代 | 50 | 100 |
40 - 60 代 | 100 | 150 |
それ以降 | 150 |
医療に関しても昔では考えられない高度な治療を安く受けることができます。
待機資金
待機資金は使う予定のある資金のことを指します。 この資金については金額ではなかなか示すことができないです。
そのため、数年以内に使う予定のあるお金として、年数で考えると良いと思います。 例えば、2 年後に車を買うのであればその費用を用意しておく必要があります。 2 年というのは意外と過ぎるのが早いため待機資金として使わないようにしておかなければならないです。
個人的な考えでは 3 年が基準になると思います。 これは自分以外に使用するお金として最も多くなる期間である子供の 10 代の期間を考えてです。 日本の場合、10 代は 3 年基準で動くように思います。 (生まれた月により多少ずれます。) 10 歳になると地域や環境により私立中学の受験などを考えるかもしれない時期です。 13 歳になる年で中学入学、16 歳になる年で高校入学、19 歳になる年で大学入学と 3 年が基準になります。 そのため、待機する資金も 3 年を基準とすれば考えやすいと思います。 期間的にも先を想像しやすい年数だと思います。
ここで、注意をしておかないといけないことは 3 年で資金を用意するのではなく、待機資金に移動して使わないようにしておくことです。 資金の準備は予め行い、必要となる 3 年前には使えない状況にしておく必要があります。 運用で準備をしているのであれば、現金化して銀行に預けておくなどの対応が必要となります。
もし、3 年で不安な人は 5 年でもいいと思いますが、それ以上になると待機期間としては長すぎだと思います。 5 年以上あれば、全世界インデックスで十分にリターンが期待できると思うため、運用したほうが効率的だと考えます。
余剰資金
余剰資金は所謂「お小遣い」です。 自分である程度は自由に使える、最低限生きていく上で無くても困らないお金のことです。 計画的な出費がない資金なので自分の裁量で決めることができます。 ただし、それなりの年になると冠婚葬祭など急な出費が必要となるため備えておく必要が有ります。
個人的な感覚で思う最低金額は 10 万円です。 この金額を下回らないように管理していけば急な出費が発生した時も困ることはないと思います。 車の大きな故障などが発生した時も 10 万円までは必要なかった為、十分だ思います。 ただし、不安な人は 20 万円ぐらい用意してもいいかもです。 それ以上はやはり無駄金になると考えるため、運用した方が良いです。
投資資金
投資運用で使うお金で、資産ポートフォリオの現金比率になる資金です。
この資金は自分か許容できるリスクによって割合が変わってくると思います。 しかし、大抵は 0-10% の範囲だと思います。 最大 10% もあればリーマンショックのような 100 年に一度と言われる暴落以外にはしっかり対応でき、バランスを整えることができると考えます。 また、0% というのは現金ではなく日本債券で代用する考えもあるためです。 安定資産の割合が 0% というのではない点だけ注意です。
まとめ
現金保有についてのまとめです。
緊急資金は 100 万円を基準に年齢を考え、50-150 万円の範囲で用意します。 可能であれば真っ先に用意し、以降、絶対に手をつけないようにするとよいです
待機資金は 3-5 年先に必要な資金を現金化して準備しておきます。 この資金は自分の将来をしっかり計画し用意する必要が有ります。 そして、緊急資金同様に絶対に手をつけないように管理します。
余剰資金は最低金額を設定し、それ以下にならないように管理します。 最低金額以下にならないのであれば自由に使って良いです。 所謂、おこづかいです。
投資資金は資産運用ポートフォリオに関係してくる資金となるため、資産バランスに依存します。 もし、ポートフォリオのバランスで足りない場合は株を売却するのではなく、追加していきたいところです。
用意する優先順位としては緊急資金 >= 待機資金 > 投資資金 > 余剰資金となります。 余剰資金は最も優先順位が低いです。