今回は投資を始めるためにはそれなりの準備と家計簿を整えることが大事だと思う話です。
積極的に投資を行っていると周囲に話した覚えはないのですが、最近、知り合いから投資に関する話をよくされます。 当たり障りのない返答をしているのですが、どうも話を聞いていると計画と家計を全く考えていないようです。 投資を始めるにあたって、家計の管理が基本になるという考えを私は持っているのでそのあたりをまとめておきます。
概要
知り合いから投資を考えていると相談を受けています。 コロナ禍により、飲み歩くことが出来ず、旅行にも行きづらい雰囲気のため貯金が貯まったようです。 そのため、このお金を有意義に使おうと投資を考えているようです。
しかし、投資先は全く考えておらず、よくわかっていないようです。 また、話を聞くと家計簿等も嫁さんに任せている状態で全く理解していないようです。 つまり、お金があるから投資を考えているという状態です。
当然ながら、投資は全くおすすめできない状態です。 理由は 5 つあります。
- 家計を管理、把握できていない
- 貯めたのではなく、貯まったお金で投資を行おうとしている
- 投資計画がない
- 将来を楽観視している
- そもそも投資を勉強していない
家計を管理、把握できていない
投資を始めようと考えるにあたり、家計の管理が出来ているかは最も重要な項目になります。 体感的にですが、男性は家計を管理出来ていない人が多いと思います。 (自分も男ですが) 収入と支出の割合、固定費と変動費の割合、数年後に必ず必要なお金など全く考えていない人がけっこういます。
投資を始めるための第一歩は家計を管理、把握し整えることです。 なんとなくお金があるから投資を行うと失敗する可能性が高いか、投資の効果を実感できないです。 なぜなら、投資というのは長期間、継続して行わないと十分な効果が出ないからです。 そのため、家計を管理出来ていない場合は長期的に続けることができる投資計画を立てることが困難だと考えられるからです。
投資というのは資金の管理能力が問われます。 全世界インデックス投資を行う場合でもアセットバランスを整える必要があります。 また、バブル崩壊や世界的な金融危機が起こった際などには一時的に現金化するなどの退避を考える必要もあるかもしれません。 家計の管理が出来ていない状態で投資資金の管理が出来るかというと疑問です。
投資を始めたいと考えているのであれば家計を管理するところからです。
貯めたのではなく、貯まったお金で投資を行おうとしている
昨今のコロナ禍により移動や外食に様々な制限や躊躇いが出ています。 それにより、特に所謂、飲み会は回数、頻度が大きく減っています。
投資を考えている知り合いは飲み歩きが好きなようですが、コロナ禍により全く行えていないようです。 そのため、出歩く頻度が減り、結果的にお金が貯まったようです。
つまり、意図的にお金を貯めたのではなく、社会情勢により勝手にお金が貯まった状態です。 上記した家計の管理と同様に投資をしたいと考えて貯金したわけではなく、することがなくお金が貯まっています。
この状態で投資を行うということは非常に危険です。 なぜなら、社会情勢によりお金が貯まる状態になったということは反対に、社会情勢によりお金が貯まらない状態にもなる可能性があるからです。 特に知り合いの場合、平時に戻った歳に飲み歩くのが目に見えています。 そうなると家計がめちゃくちゃになってしまうと考えられます。
お金の管理も出来ていない今の状態であれば投資をしないことが最も良い選択だと思います。
投資計画がない
そして、当然ながら投資計画もよくわかっていない状態みたいです。 つみたてNISAが流行っているから、ネットや本屋で米国投資が儲かりそうだからという理由で投資を考えているようです。
投資計画に関しては人から教わるのではなく、自分で勉強して自分で決める必要があります。 なぜなら、自分の人生を最も真剣に考えてくれるのは自分だけだからです。 悲しいことですが、投資を勧めている本の作者や証券会社の人は他人がどうなろうと責任をとってくれないです。 結局は自分のことは自分で決める必要があります。
安易に人が勧めているからと言って、自分自身の計画もなく投資を行うのはリスクが大きいです。 どのような投資が自分には向いているか、どこまでの損失であれば耐えられるかなど、自分で情報を取捨選択する必要があります。
投資関連では必ず言われる基本原理として「投資は自己責任」です。
次回につづく
長くなるので、次回に続きます。
今回、私が言いたいこと訴えたいことは、まず始めに家計を管理、把握、整理することが重要だということです。 投資というのは家計の管理が出来てから行う行為だということです。