2022年3月の株価チャートを眺める

3 月の株価指数チャートを眺めていきます。

今月は米国利上げに対する織り込みが終わったのか全体的に大きく上昇した月でした。 特に米国は年初来の高値となっています。 日本も世界に対して追随していましたが、後半になると失速し、下落傾向となっています。 新興国は米国に若干遅れている状態ですが、順調に回復しそうな感じです。

ただし、ウクライナとロシアの戦争が未だに続いています。 特にロシア国債がデフォルトの危機です。 猶予期間等がありますが、この問題は世界経済にどのような影響があるか懸念事項です。

日本株

日本株は 3 月中旬から回復傾向となり大きく上昇しています。 最安値から見て 10% 以上の上昇となっています。

しかし、後半に入ると一気に下落傾向となっています。 これは急激な円安進行による影響もあると考えられます。

また、日本の現政権は投資家に厳しい目を向けているように感じます。 そのため、日本市場全体がいまいち盛り上がりに欠けているように思います。 市場を活性化し資金を集め、設備投資を行い、業績を上げ、人件費を上げるという循環になるよう環境整備をお願いしたいものです。

f:id:nya03n:20220406215719p:plain
JPX400

米国株

米国株は利上げに対する織り込みが終了したのか、すごい勢いで上昇しています。 安値から見ると 15% 以上の上昇となっており、年初来高値を更新しています。 というか、始めて年初を超えた値をつけています。 これは自分の資産状況を見てもはっきりと上昇が現れています。

ただし、懸念点もあります。 まだ数回の利上げが残っていること、ウクライナとロシアの戦争状況が先行き不明なこと、インフレが本当に解消するのかも不明です。 思惑で急激に上昇している側面もあると思うので短期投資を行う場合は注意です。

f:id:nya03n:20220406215742p:plain
1655_S&P500

新興国

新興国も動き自体は米国と同様です。 年初来高値の更新までは上がっていないですが、近いところまで回復しています。 上手く進めば 4 月には年初来高値を更新するかもしれません。

しかし、新興国に関しては懸念事項が多々あります。 ロシア国債のデフォルト危機、中国恒大集団の実質デフォルトによる経営危機、そして中国での新型コロナウイルスの蔓延などです。

さらに中国はどちらかというとロシア擁護の国です。 これがあまりにも行き過ぎると世界における中国の立場も怪しくなるように思います。 ただでさえ、現在の中国は米国との関係が悪いため中国共産党は難しい判断を迫られていると思います。 正直、政治的なことには興味がないため、経済への影響を最小限にしてもらいたいと思っています。

f:id:nya03n:20220406215803p:plain
1658_新興国株式

比較

グラフを並べてみました。

f:id:nya03n:20220406215820p:plain
比較

並べてみると直近の日本株だけが下落基調なようです。 上昇で米国、新興国に負けています。 正直、いつもの日本という感じなのでそこまで心配はしていないです。

上で書いたように今年は世界の懸念事項が多いと思います。 そのため、今年の株価は低調に推移すると私は未だに考えています。 ちょっと悲観的に見ている感じです。

おわり

前月に引き続き今年は低調に推移すると考えています。 理由は世界の懸念事項が多く先の予想が本当に困難な為です。 このような場合の予想は悲観的に見ておくと精神が楽です。 よって、特に考えは変えず低調な年になると思います。

しかし、全世界インデックス投資を行う上では特に積立を止める状態でもないです。 3 月までの低調な推移であれば積立投資をやる上では予想でき、誤差の範囲内です。 そのため、淡々と積立を継続することが良いと思います。

今年の経済は悲観的に見ていますが、資産運用の面では長期的で楽観的に捉えています。 まぁ、先月から考えは変わっていない状態ということです。