2022年3月のREITチャートを眺める

3 月の REIT チャートを確認していきます。

3 月の REIT は株価同様に上昇傾向で推移しています。 少し意外だったことは欧州の REITE が下がった後に大きく上昇していることです。 REIT にとってウクライナとロシアの影響は大きいと思っていましたが、そうでもないようです。 反対に米国の方が伸びていない状態に見えます。

米国 REIT

年初を 100 とした米ドル建て VNQ のチャートとなります。

3 月は教科書的な上下を繰り返し、じわじわ上昇しています。 後半の方は一気に上昇した感があり、その後はボックス的な動きになりそうな感じで推移しています。

しかし、上昇しているとはいえ年初から考えて、日本 REIT や欧州 REIT 程の上昇はなく負けている感じです。 中国や特にロシアとの関係悪化状態であることが懸念されているのかもしれません。

米国は REIT 市場で圧倒的な存在感を持っている国です。 米国 REIT が盛り上がらないと全世界の REIT 相場が低調になってしまうため、もう少し頑張ってもらいたいと思っています。

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VNQ

欧州 REIT

年初を 100 としたユーロ建て REITE のチャートとなります。

欧州 REIT で気になることは 3 月中旬からの上昇がすごいことです。 前月までの下落はウクライナとロシアの問題による影響だと考えられますが、この上昇はよくわかりません。 戦争が終焉する決定的な情報もない、むしろお互いの敵対心を強める情報が多く、解決する兆しも見えないです。 そのため、REIT はヨコヨコかもっと下落するかと考えていました。

一時は年初来高値に匹敵する状態になるなど予想以上に伸びています。 情報の整理が追いついていないですが、欧州 REIT で大きな影響を持つイギリスで何かあったのかもしれません。

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REITE

日本 REIT

年初を 100 とした日本円建て東証 REIT 指数のチャートとなります。

日本 REIT に関しては気になることがあります。 私が住んでいる高知県だけかもしれませんが、マンションの建築数が異常に多いと感じています。 知っての通り、日本は今後人工が減っていくことが確定しています。 また、移民なども受け入れるような国柄でないため全体の人口増加も難しいと思っています。 そのような状態でありながら、マンションの建築数が近年増えているように見えます。

しかも、入居者が少ないのか常に入居者募集の広告を見ます。 過剰な状態になっているかもしれないと感じています。 これに関しては時間があるときに調べてみようと思います。

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東証 REIT

その他

懸念事項である中国恒大集団の状況です。 どうやら 3 月末時点で経営危機に陥っているようです。 子会社の身売りを行い、延命措置を行っていましたが、決算発表も遅れ本格的に危ない状況です。

ただし、危ない危ないと半年ほど言われ続けています。 実質的に破綻していることを考えても世界の経済は織り込んでいると思います。

私はそこまで大きなことにもならないのではないかと考えるようになっています。

おわり

3 月の REIT 市場は株同様に大きく回復した月となっています。 世界の状況的に急激な戻しはないだろうと思っていた為、非常に意外で驚いています。 今年は低調に推移すると予測、覚悟をしていましたが、私の予想はやはりアテにならないです。

引き続き株同様に積立を継続していきます。