私が覚えている限り、2000 年代から中国は世界の工場として台頭してきました。 その中で、日本市場は終わり、これからは中国の時代が始まると幾度となく聞かされてきました。
確かに、現在の中国は GDP でみると世界 2 位の国です。 しかし、よく考えてみると株価指数をじっくり眺めたことがないです。 2000 年代から GDP が右肩上がりで伸びている為、普通に考えれば株価も上昇しているはずです。
今回からはそんな中国系の株価指数を眺めていこうと思います。
対象は
- 上海総合指数
- 深セン総合指数
- 香港ハンセン指数
となります。
概要
私が社会人になった頃から中国に投資をするべき論を多数聞いています。 しかし、実際に指数推移やデータを見たり、比較したことがなかった為、やってみることにしました。
比較単位としては米ドルを採用しています。 知っての通り、世界の基軸通貨が米ドルだからです。
また、比較する日本の指数は TOPIX を用います。 日経とどっちが良いか悩みましたが、無難なところで TOPIX としています。
上海総合指数 000001
上海総合指数は上海証券取引所が公表している株価指数です。 上海証券取引所に上場する全ての銘柄で構成され、時価総額加重平均型を採用しています。 1990 年 12 月 19 日が基準日となっており、その日を 100 としています。
深セン総合指数 399001
深セン総合指数は深セン証券取引所が公表している株価指数です。 深セン証券取引所に上場している全ての銘柄で構成されており、時価総額加重平均型を採用しています。 1991 年 4 月 3 日を基準日としています。
香港ハンセン指数 HSI
香港ハンセン指数は香港証券取引所が公表している株価指数です。 香港証券取引所に上場している銘柄の内、流動性が高い銘柄で構成され、時価総額加重平均型を採用しています。 1964 年 7 月 31 日を基準日としています。
主な構成銘柄として、テンセントやアリババがあります。
補足
基本的に有名な中国企業は香港ハンセン指数に入っています。
香港は歴史的にかつてイギリスの植民地でした。 イギリスは知っての通り世界で始めて産業革命を起こした国であり、資本主義を開花させた国となります。 そのため、中国企業が株を公開し、資本を集めるためには香港で上場することが最も簡単な時代があったためです。
上海総合指数や深セン総合指数を構成している主な銘柄は中国語で書かれており、読めなかった為割愛しています。
簡単な比較
各指数を USD 単位に揃えると 2007 年からのデータしかないようです。 そのため、リーマンショック前の上昇ピーク時である 2007 年 10 月 1 日とリーマンショック後の下落ピーク時の 2008 年 10 月 1 日でグラフを作成します。
2007 年 10 月 1 日を 100 とした比較グラフ
2008 年 10 月 1 日を 100 とした比較グラフ
ぱっと見、深セン総合指数が頭一つ以上に抜けていますが、上海総合指数および香港ハンセン指数は TOPIX と変わらないように見えます。
時間不足で慌てて作っているため間違いがあるかもしれませんが、中国に投資をしていれば儲かっていたという話は疑義があるように思います。
つづく
詳細な比較や考察は次回に続きます。
日経平均との比較を補足しておきます。