投資に関する意識について

先日、JNN世論調査において、投資に回す貯蓄がないという人が 34% いるというニュースを見ました。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/62881?display=1

貯蓄を投資に回そうと思わない人を合わせると 74% にもなります。

なかなか厳しい結果だと思いますが、「投資に回す貯蓄がない」というのは考え方が違うと思います。

最低投資金額

現在、日本の証券会社では月 100 円から投資信託が購入できます。 この 100 円というのは総合金額です。 口座開設料や銀行からの振込についても無料の商品を選択することにより総額 100 円から可能です。

さらに、100 円から全世界株式を購入できます。 開設する証券口座にもよりますが、eMAXIS Slime 全世界株式を選択すると 100 円から全世界の株式が購入できます。 また、先進国や日本等に限定した株の購入も可能です。

しかも、これらの購入を毎月、自動で行うこともできます。 証券会社の設定ページで数クリックするだけで完了します。 SBI 証券の場合となりますが、設定ページの内容もわかりやすく初めて行っても迷うことはないと思います。

これらは数年前と比べて信じられないくらい個人投資家に易しくなっています。 特に最低購入金額、積立の自動設定は素晴らしい進歩です。

また、NISA 口座等の制度も導入され少額投資に対して税制も優遇されています。

間違いなく、個人が投資を行う環境は良くなっています。 技術の発展や各証券会社の努力により確実に進歩しています。

投資の有用性

投資の有用性に関する情報も簡単に入手できる世の中になっています。 私は本を好みますが、ネット記事や動画コンテンツなどでもよく目にするようになっています。 いくつか見たところ、動画の場合は非常に理解しやすく解説されているものが多い印象です。 ただし、リスクが高そうな投資情報を発信している人もいるため取捨選択が必要となります。

そして、これらの情報は国内外問わず、入手が容易です。 投資に関する研究などはやはり米国が強いです。 米国で研究、発表される物は当然、英語で発信されることになります。 しかし、現在では英語で発信されてもすぐに翻訳され個人でも母国語で入手できるようになります。

特に本の有名なものとして、「21 世紀の資本論」や「敗者のゲーム」などがあります。 内容をどう捉えるかは個人の裁量となりますが、情報という意味では非常に価値が有り、入手性も高いです。

世界の投資に関する情報に少しでも触れると投資を行わないという選択肢はありえないと考えます。 これは資産をコントロールする為に必須の知識だと思っています。 資産を増やすだけでなく、守るためにも学ぶべき価値があります。

家計の収支を整える

投資に回す貯蓄がないという考えが違うように思います。 自分の収入と支出を理解し、家計を整えると自ずと無駄が見えてきます。 よく言われている先取りという方法も有効な戦略です。 上で書いたように現在、投資は非常に少額から可能です。 その金額を収入から先に取り出すという方法です。

家計が整っていない状態というのは投資を行う以前の問題です。 家計を整え、生活が安定してこその投資だと考えます。 家計を整えることが投資を行うための再優先事項です。

つまり、投資に回す貯蓄がないと答えた人は家計が整っていない、または全く管理していないと言っているように聞こえます。 家計を整えているのであれば回答は回すか、回さないかの二択になるからです。 少額でも貯蓄を行っていないと状態は家計が整っていないことと同義です。 家計を整えることから始める必要があります。

個人的なおすすめは最低でも収入の 10% を貯蓄に回すです。 内容は割愛しますが、「バビロンの大富豪」という本を読むと良いです。 私の人生を変えた本です。 漫画版は絵に目が行ってしまうため、訳書をおすすめします。

おわり

投資を始める上で最も重要なことは家計を整えることです。 投資を始めたいのであれば最初は家計簿をつけることから開始すると良いです。

次に、情報を収集し、勉強を行うことです。 これは情報を鵜呑みにするということではなく、自分で考えるということです。 他人の言われるままに行動を起こすと正直、ロクなことにならないです。 これは様々な人の失敗に関する経験談も同じだと思います。

そして、変化を恐れずに、長期的に考えることです。 これは一番難しいことですが、投資を成功させるためには避けて通れない道です。

そうは言っても、私も家計を整える以外はほとんど出来ていないため、常に勉強中です。