一般的なS&P500投信の比較

近年は S&P500 に連動する投資信託が増えてきました。 主な商品では eMAXIS Slime シリーズや SBI・V シリーズなどが有名だと思います。

私の記憶が正しければブラックロックの商品が先行して売り出した記憶があります。

今回は、手数料の安い S&P500 に連動する投資信託を簡単に比較してみます

比較商品一覧

  1. SBI - SBI・V・S&P500
  2. 三菱 UFJ 国際 - eMAXIS Slime 米国株式
  3. 大和 - iFree S&P500 インデックス
  4. ブラックロック - i シェアーズ米国株式インデックス・ファンド
  5. 農林中金 - NZAM・ベータ S&P500
  6. 三菱 UFJ 国際 - つみたて米国株式
  7. りそな - Smart-i S&P500 インデックス

全て「つみたてNISA」へ対応しています。 私の思想上、レバレッジをかけている商品は除外しています。

情報は SBI 証券とモーニングスターを元にしています。

比較

投資信託の手数料とトータルリターンを表にします。 太字は最も優れている数字です。 斜字は最も劣っている数字です。

ただし、設定来の数字は開始時期が早いほど有利になるため比較対象としていないです。

単位は全て「%」となります。

商品 信託報酬 1ヶ月 6ヶ月 1年 3年 5年 設定来
SBI・V・S&P500 0.0938 -4.47 -5.75 9.30 19.55 69.99
eMAXIS Slime 米国株式 0.0968 -4.48 -5.77 9.42 19.72 85.48
iFree S&P500 インデックス 0.2475 -4.49 -5.85 9.24 19.59 14.72 106.71
i シェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.0938 -4.44 -5.86 8.87 19.13 14.36 250.19
NZAM・ベータ S&P500 0.22 -4.47 -5.82 9.19 46.09
つみたて米国株式 0.22 -4.48 -5.83 9.28 61.46
Smart-i S&P500 インデックス 0.242 -4.50 -5.92 9.02 57.55

信託報酬

信託報酬が最も安く優れているのは SBI・V と i シェアーズです。 年間 0.0938% と非常に低い手数料となっています。 ただし、eMAXIS Slime とは誤差の範囲内だと考えます。

また、手数料に関しては 0.1% 以下の商品と 0.2% 以上の商品で二極化しているようです。 倍以上の差があるため正直、手数料の高いファンドを選択する意味はないと思います。

トータルリターン

リターンの数値は意外と差があり面白いと思います。

i シェアーズはプラスとマイナスの振れ幅が小さいです。 つまり、最もリスクが低い製品となっています。 手数料が最も低い割に 1 年のリターンが手数料の高い商品に負けています。 よくわからないです。

SBI・V と eMAXIS Slime はほとんど同じと言えます。 若干ですが、eMAXIS Slime の方がリターンが大きいです。 直近のマイナスは誤差程度です。

意外と手数料の高い組もがんばっており、りそな以外は肉薄しています。 りそなの Smart-i S&P500 インデックスは特に選択する意味はないです。 しかし、これが 10 年 20 年と長期になれば手数料の差がトータルリターンに効いてくると考えられます。 現時点でトータルリターンが肉薄していても積極的に採用する理由はないと考えます。

まとめ

S&P500 に連動した投資信託を選ぶのであれば SBI・V か eMAXIS Slime を選んでおけば間違いなさそうです。 ただし、SBI・V シリーズは SBI 証券以外で買うことができないです。 SBI 証券以外の証券会社を使っている人は eMAXIS Slime 米国株式一択となります。

結局、いつもと同じ結論になってしまいます。 SBI・V と eMAXIS Slime が強いです。