2022年10月のREITチャートを眺める

10 月の REIT チャートを眺めていきます。

今年の REIT はひどい状況になっています。 日本のみ若干下落という感じですが、米国は約 18% の下落、欧州に至っては 32% の下落となっています。

米国はコロナ禍によるインフレへ対応するため利上げが行われています。 それらの影響を受け下落していると考えられます。

欧州は知っての通り、ロシアの問題が原因だと考えられます。 これについては解決の糸口も見えない状況でいつまで続くかわかりません。 ただし、私から見るとロシアのプーチン政権は後に引くことが出来ない状況まで進んでいます。 ウクライナをめちゃくちゃにするか、負けるまで続くと思います。

米国 REIT

年初を 100 とした米ドル建て VNQ チャートです。

前月 9 月に大きく下げてから 10 月で少し戻しています。 しかし、FOMC の利上げ状況から急激な回復も難しいと思います。 利上げにより経済成長にブレーキを掛けている現在では今年中の大きな回復も見込めません。 思ったよりも落ちた印象ですが、現在の価格帯で推移し年を終えると思っています。

その他、ロシア以外でも米国は中国、北朝鮮ともややこしい問題を抱えています。 上がる要素がないと思います。

VNQ

欧州 REIT

年初を 100 としたユーロ建て REITE チャートです。

欧州はひどいことになっており、年初から 32% の減少となっています。 この大きな原因はご存知の通り、ロシアとウクライナの戦争問題です。 これについては解決策も特に無く、お互い引けない状況なので先がどうなるのか全くわかりません。 世界の偉い人がどうにか早めに抑えてくれると良いのですが、期待は薄いです。 我々一般人にはどうしようもないです。

欧州 REIT はしばらくの間、上昇すると思えない状況になっていると思います。

REITE

日本 REIT

年初を 100 とした円建て東証 REIT 指数チャートです。

日本 REIT はコロナ禍による経済停滞、円安による物価上昇、ロシアとウクライナの戦争など多々ある問題を抑えて、6% の減少で留まっています。 9 月後半に大きな下落、10 月も下旬まで減少し続けましたが、後半に急激な上昇が起こっています。 正直、これほどまで急に戻すとは思っていなかったです。

私の場合、日本 REITリスクヘッジとして保有しています。 その他の REIT と違いその役割は果たしていると思います。

東証REIT

中国不動産の状況

中国の状況は深く調べていないですが、東洋経済によるとそこそこ危なそうです。

https://toyokeizai.net/articles/-/627118

中国の状況が悪いという情報が出て約 1 年、さてどうなることやらという状況です。

おわり

2022 年の REIT 市場は大きく下落し、今の所は回復の目処もないと思います。 特に欧州は顕著でロシアの問題が解決しないと上昇の見込みはないと考えます。 そして、現在のロシア問題が早急に解決するとも思えないです。

日本 REIT 以外は非常に厳しい状況になっています。

ただし、現時点で積立を行っている人は辞めるべきではないと思います。 私の考え方では株、債券、REIT はお互いがお互いを補完し合う関係性です。 つまり、リクスヘッジということです。 今は REIT が大きく下げていますが、長期間で見ると株と反対の立場になる可能性も十分にあります。 全世界へ分散投資を行う上では REIT への投資も十分に価値があると考えます。