今年も終わりに近づき、私のような会社員は年末賞与の時期となっています。 大体、11 月末から 12 月頭に支給している会社が多いと思います。
毎年の賞与というのは会社員にとって大きな収入源です。 賞与に重点を置いている会社では尚更です。
しかし、大きなお金が入ったからと言って、無計画に使ってしまうと良くないと考えます。 入ったお金を全て使ってしまうというのは今の時代マネーリテラシーを疑われてしまいます。 また、将来への備えを考えないことは先行き不明な現在においてリスクの高い行為だと思います。
そこで、年末賞与の使い方について再考していきます。
賞与の駄目な使い方
はじめに、私が良くないと思う賞与の使い方を考えます。
- 無計画、衝動的な買い物
- 家計への補填
- 全額貯金
以上の三点が賞与の駄目な使い方だと思います。
1. 無計画、衝動的な買い物
人はある程度のまとまったお金が手に入ると無計画で衝動的な使い方をしてしまう傾向があると思います。 会社員の賞与というものはそのような使い方をするのに絶好の収入です。 支給される間隔も疲労が溜まる頃となっており、衝動的に使いやすいと思います。
しかし、そのような短絡的な使い方は勿体ないです。 特に「何に使ったかわからない」という使い方は短期の満足を得るためだけに使われた非常に無駄な使い方です。 また、例えば買った後に数回使用しただけで放置している物等も無駄な使い方だと思います。
2. 家計への補填
次によくある使われ方として家計への補填があります。 毎月の給与でマイナスとなっている分を賞与で補填して、通年で見るとプラスになっているという使い方です。
これは家計破綻への一歩だと考えています。 なぜなら、賞与というのは毎月の給与と違い、非常に不安定な収入だからです。 ある程度は会社によりますが、金額の上下が大きいことや最悪の場合はゼロという可能性もあります。 そのような不安定な土台の上にある収入を家計の補填に使うと何かあった際に一気に苦しくなります。
賞与というのは金額は大きいですが、収入の補助と考えます。 家計は毎月の給与でしっかり整え、家計のマイナス補填に使用してはいけないと考えます。 これを行ってしまうと家計の安定性も崩れると思います。
3. 全額貯金
賞与を全額貯金するというのもマネーリテラシーが無いと判断される可能性があります。 短期の目的、目標があって行う場合は良いと思いますが、長期で考えると現在の金利では旨味がないです。 また、昨今は円安の問題もあり、お金を低金利で銀行へ預けても世界からみた「価値」は減ってしまいます。 これらのことを考えると全額貯金という行為は少しリテラシーがないと思います。
将来に備えるための資金であればやはり迷わず投資を行うべきです。
私が考える賞与の使い方
賞与の使い方として、最低でも十分の一は投資に使うべきだと考えます。 十分の一というのは私のお金に対する考え方を変えてくれたバイブルである「バビロンの大富豪」に習ったものです。 詳しくは本を読んでもらうと良いのですが、収入の十分の一は投資に使った方がよいと思います。
次に、欲しい物を買うのであれば「本当に必要か」をよく考えて買うべきだと思います。 世の中は物にあふれており、それらの購買意欲を刺激するために様々な方法が日々考えられています。 そのような刺激に流されず、自分にとって本当に必要か、なぜ必要なのかをしっかり考える必要があります。 それらの問にしっかり答えることが出来るのであれば迷わず購入するべきです。
そして、短期的に購入する目的物があれば貯金するという選択もありです。 例えば、来年に車を購入する予定などがあればしっかり貯金して備えるべきです。 可能であれば定期預金などの簡単に引き出せない口座に入金するのが最良だと思います。
私の場合
私は賞与の使い方としてほぼ全額を投資に使います。 私の会社では賞与は半年に一度出しています。 そのため、次の賞与までの期間である半年で年末賞与全額を割り、切の良い数字に調整し、投資へ充てます。 切の良い数字にした残りは趣味に使います。
日々の家計は毎月の給与で足りるように計画しているためこのような予定を立てることができます。 自分自身があまり消費活動をしないということもあり、毎月の給与で家計は十分に足りています。 また、毎月の家計からも投資資金を捻出できています。
2022 年も同様の計画で賞与のほぼ全てを投資に充てることが出来ているため可能な計画だと思います。
ただし、投資に充てると言っても一括投資ではなく、ドルコスト平均法を用いた時間分散投資となります。 ドルコスト平均法の有効性は過去記事でも書いた通りです。
おわり
賞与の使い方というのは人それぞれです。 しかし、現在の日本では将来的な不安が増大しています。 無計画に使うのではなく、一度立ち止まって自分の立ち位置、将来への計画を考えても良いと思います。