資産運用を行う上で資産の増減は「割合」で考える必要があります。
未だに、日経平均などの騰落を報道する際の単位として「円」が使われていますが、資産運用において使う必要のない単位だと思います。 例えば、前日の日経平均終値が 10,000 円と 20,000 円の場合で考えます。 次の日に 500 円上昇したとすると、日経平均が 10,000 円の時は 5% の上昇、20,000 円の時は 2.5% の上昇となります。 誰が考えても前者の方が率が高いです。 しかし、円を単位に報道されるとどちらも 500 円となり、資産増減の把握がし難くなります。
マネーリテラシーの観点からも株価指数の騰落は割合で報道するべきだと考えます。
また、人と比べた時に投資自体の勝ち負けを判断する際も通貨単位で考えてしまうと本質を見失ってしまいます。 1 億円を運用して 1 千万円の利益を上げる人と 1 千万円を運用して 200 万円の利益を上げる人を比較します。 前者は 10% の利益となり、後者は 20% の利益です。 どちらの投資が上手か考えると圧倒的に後者が優秀です。 しかし、投資を通過単位で考えてしまうと前者の方が優秀に見えてしまいます。 まぁ、細かいことを言えば私は投資成果を人と比べても意味ないと思っています。 比較するのであればインデックス指数と比較するべきです。
投資というのは運用資産に対して上げた利益で考えるものです。 決して金額で計るものではないです。
これを勘違いすると投資はお金持ちが勝つゲームだと勘違いしてしまいます。 確かに超富裕層に有益な情報が集まるという事情は考えられます。 しかし、その分、お金を騙し取ろうとする輩も集まると想像できます。 そのような状況で資産を守るためにはそれなりの努力が必要です。 私から見るとお金持ちが勝っているのではなく、お金持ちが勝っているように見せているだけです。 または、お金持ちが勝っている箇所を強調しているだけです。
やはり、投資や株価指数の騰落は割合で表示、報道するべきだと思います。
私は 1 億円運用して 1 千万円の利益を得るより、 10 万円運用して、2 万円の利益を得るほうが価値があると思います。
雑談のまとめ
資産の増減を計る単位は「円」でなく「割合 (%)」で考えるようにするべきです。