NISA 恒久化の状況

NISA 恒久化についてのプランが公表されたようです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB254FW0V21C22A1000000/

内容によると、一般 NISA とつみたて NISA の双方を恒久化するようです。 また、それぞれの非課税枠を増やすようです。 一般 NISA は 120 万円からつみたて NISA は 40 万円からの引き上げとなります。

ただし、案の時点では具体的な数字を示していないようです。 つみたて NISA の場合は中間層の資産所得を倍増するために 3 倍以上にする必要があるという意見もあるようです。

そして、一般 NISA では新制度で複雑化していた 2 階建て制度を取りやめるようです。 やはり新 NISA 制度の複雑性は批判が多く、口座数の増加に結びつかないという判断だと思います。 これは賢明な判断だと感じます。

所感

非常に良い NISA 制度の改良だと思います。

NISA の恒久化は当然として、一般 NISA の 2 階建て制度の取りやめ及び非課税枠引き上げは賢明な判断だと思います。 一般 NISA の 2 階建て制度などはシステムを複雑化するだけで利用者にとっては何のメリットもないです。 そして、初期の一般 NISA やつみたて NISA に関しては非課税枠が 1 年 (12 ヶ月) で割れない数字に設定されているなどわけがわからない状態でした。 これらが変わるというのは非常に嬉しいことです。

(流石につみたて NISA の金額を設定した責任者はどうかと思います。何を考えてたのか...)

ただし、少し思う事として、一般 NISA とつみたて NISA を分けておく必要があるのか疑問です。 両方の制度で非課税期間が恒久化され、一般 NISA がシンプルな制度になるのであればつみたて NISA を選択する意味はなくなります。

一般 NISA がつみたて NISA の完全な上位互換になるからです。 一般 NISA で購入ができ、つみたて NISA で購入できない商品は多々ありますが、その逆は無いです。 であれば、つみたて NISA を選択する理由がなくなります。 というか、存在意義がないです。

制度をシンプルに保ちわかりやすくしたいのであれば一本化しても良いのではないかと思います。 その時は当然ですが一般 NISA を基にするべきです。 つみたて NISA は債権、REIT のファンドが選択できないのが駄目です。 長期の資産形成を目的として特に債権ファンドが選択できないのは意味不明だと思います。

おわり

NISA 恒久化に関しては必ずやるべきだと思います。 資産所得倍増や目標口座数に届くかは別として投資や節税という考え方は生きていく上で必要不可欠な思想です。 このような考えを定着させるためにも必ず実施してもらいたいと思います。

そして、長期的にはお金や投資に関する教育もしっかり行い、長期的な資産形成の在り方を教えるべきだと思います。