バランスファンドを選ぶなら4資産均等型が良いと考える

私は基本的にバランスファンドをおすすめしないです。 特に 8 資産均等型は国単位でみると日本の比率が大きくなり過ぎるためです。 資産は均等かもしれませんが、国の分散が効いているかというと微妙だと考えます。

しかし、どうしても投資信託をバランスファンド一本で絞りたい場合は 4 資産均等型を勧めます。 具体的な商品名で言うとニッセイの <購入・換金手数料なし> シリーズにあるニッセイ・インデックスバランス F 4 資産均等型です。 当然、つみたて NISA にも対応しているファンドとなります。

ニッセイ・インデックスバランス F 4 資産均等型

https://www.nam.co.jp/fundinfo/nibf4/main.html

ファンドの特徴として、日本株式、先進国株式、日本債券、先進国債券をそれぞれ 25% の割合で保有します。 マザーファンド方式を採用しており、マザーファンドが基準にする指数は以下の表となります。

資産 指数
日本株 TOPIX (東証株価指数)
日本債券 NOMURA-BPI 総合
先進国株式 MSCI コクサイ・インデックス (配当込み、円ベース)
先進国債 FTSE 世界国債インデックス (除く日本、円換算ベース)

基準としている指数は各資産において最も一般的なものとなっています。 ちなみに、MSCI コクサイ・インデックスは日本を除いた先進国の株式指数です。

また、この商品は 4 資産均等型の中で最も手数料が安いです。

ファンド 信託報酬
ニッセイ・インデックスバランス F 4 資産均等型 0.154% 以内
eMAXIS バランス 4 資産均等型 0.55% 以内
三菱 UFJ 国際 つみたて 4 資産均等バランス 0.242% 以内

バランスファンドで唯一おすすめできる理由

いろいろ理由はありますが、基本的にバランスファンドは避けた方が良いと考えています。

しかし、このファンドは GPIF と同じポートフォリオを形成していることから、どうしてもであればこのファンドを勧めます。 GPIF は日本の年金を管理、運用している組織です。 「年金」の運用を行っているということで少しでもマイナスが出ると烈火の如く叩かれ、プラスになっているときには誰も触れてくれない日の目を見ない組織です。

このポートフォリオの優秀なところはシンプルな構成でありながらリスクリターンのバランスが素晴らしい点です。 ここで言うバランスとは主に「守る」という点です。 具体的にはファンドのデータや GPIF の運用実績を参照すると読み取れるはずです。

ファンドのデータ

https://www.nam.co.jp/fundinfo/nibf4/data.html

GPIF の運用実績

https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

つまり、運用資産を大きく減らすことがなく、ゆっくりと形成できるからです。 ただし、時間は掛かること、思っていたよりも増えないなどのデメリットもあります。

まとめ

バランスファンドで唯一勧められるのはニッセイ・インデックスバランス F 4 資産均等型です。

ただし、バランスファンド自体は問題点が多々あり、どうしても一本に絞りたい場合を除き、選択するのは避けた方が良いです。 それぞれの資産別にファンドを選びポートフォリを形成した方が資産管理に柔軟性ができるため良いと考えます。