生活防衛資金を考える

生活防衛資金について個人的な考えを羅列していき、自分が貯めている金額が問題ないか確認していきます。

前提

投資を始めるためにはいくつかの前提があります。 主なものは以下の二点です。

  1. 家庭の収支を把握する
  2. 生活防衛資金を貯める

今回は生活防衛資金について考えて見るので「家庭の収支は把握」出来ていることが前提となります。

また、世帯主または家計の主たる収入を稼ぐ人を想定します。 私もこれに該当します。

そして、生活防衛資金は全て現金で用意することにします。

生活防衛資金が必要になる状況

生活防衛資金は通常使う預金ではなく、緊急時に仕方なく使う資金です。

そのような資金を使う状況は次の以下の三点が考えられます。

  1. 収入源の消失 (会社の倒産、解雇など)
  2. 疾病 (軽度 (骨折など))
  3. 1 と 2 が同時に発生または疾病 (重度 (休職 1 年以上))

ここで、「3」の状況に陥ると個人の力ではどうすることもできない可能性が高いです。 このような場合は素直に国や自治体、NPO 法人に助けを求めるべきだと思います。 そのために税金等を収めているので積極的に利用するべきです。

つまり、想定するのは 1 と 2 の場合になります。

期間の検討

はじめに、収入源を消失した場合に次の収入源を確保するまでの期間を考えます。

これは年齢によって期間が大きく変わると思います。

20 代から 30 代前半であればそこまで気にする必要はないと思います。 内容を選ばなければ比較的早く次の収入源が見つかるはずです。 1 ヶ月くらいとします。

30 代中盤から 40 代前半にかけて少しハードルが上がります。 好きな収入源を諦め、人手が不足している業界を選択する状況になると考えられます。 3 ヶ月から 6 ヶ月くらいでしょうか...ちょっと考えが甘いかもしれないです。

50 代以降はハードモードに突入します。 このあたりになると今の自分では想像できないです。 恐らく、正社員を諦めてバイトで繋ぐことになると思います。 収入の大幅減を覚悟すればすぐに見つかるのかもしれないですが、想像できないです。 とりあえず 6 ヶ月としておきます。

次に疾病を考えます。

病気の場合、重度になるとどうしようもないので骨折程度の軽度なもので検討します。 調べると怪我や病気で入院する場合の目安期間を厚生労働省が調査しているようです。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20-kekka_gaiyou.html

この情報を見ると入院期間は意外と長くないです。 例えば、骨折であれば平均して 38.5 日くらいです。 重度なものでなければ 2 ヶ月以内に退院できると予想できます。

そこからリハビリ等も含めて、5 ヶ月以内であれば仕事ができるようになると考えられます。

ということで、収入源を消失してから復帰するまでの期間は 6 ヶ月程度を考えれば十分だと思います。 実際、私の知り合いで交通事故に巻き込まれ重症となった人も半年後には一応、職場復帰していました。 そのため、そこまで的外れではない期間だと思います。

人それぞれの状況

家庭の収支には人それぞれの状況があります。

これらは考えすぎるとわけがわからなくなるのでざっくりとした数字で良いと思います。

どこかで聞いた話だと自分を 1 として、養う子供一人あたり 0.25、養う大人あたり 0.5 としていたように思います。 つまり、独身であれば 1、配偶者の収入がないとして、子供のいない夫婦であれば 1.5、子供が二人いる夫婦であれば 2.0 となります。 配偶者に収入がある場合は数字を加えないです。

生活防衛資金

ということで私が考える生活防衛資金の目安は次の表になります。

家族構成 生活防衛資金
独身 月間支出の 6 ヶ月分
配偶者の収入がない場合
夫婦 (子無し) 月間支出の 9 ヶ月分
夫婦 (子供一人) 月間支出の 10.5 ヶ月分
夫婦 (子供二人) 月間支出の 12 ヶ月分
配偶者の収入がある場合
夫婦 (子無し) 月間支出の 6 ヶ月分
夫婦 (子供一人) 月間支出の 7.5 ヶ月分
夫婦 (子供二人) 月間支出の 9 ヶ月分

大体、こんなものという感じになったと思います。

私の具体的な数字

私の場合は投資を省くと月間 11 万円で今の生活水準を維持できます。 生活防衛資金を使う状況になると投資なんてやっている場合でないと思うのでこの金額を参考にします。

家族構成としては独身です。

つまり、生活防衛資金の目安は 66 万円です。 それなりの数字が出たと思います。

現実として、私は 80 万円を生活防衛資金として預金しています。

なんとなく十分な備えができていると思います。

おわり

生活防衛資金について適当に考えてみました。

現在、私が備えている金額で十分だと考えられる結果になっています。

物価上昇は気になりますが、現在の預金額を維持していこうと思います。