レバレッジに対する考え

友人からレバレッジについての意見を求められたので私の考えです。

レバレッジは「借金」です。 よくレバレッジは"てこの原理"で説明され、あたかもお金を有効に使っているように見えます。 しかし、その実態はファンドや証券会社からお金を借りて投資を行っているだけです。 つまり、借金をしている状態ということです。

そして、証券会社でレバレッジを行った場合は手数料をレバレッジ商品を買った場合は信託報酬を余計に払うことになります。 例えば、レバナスの場合、信託報酬手数料は 1.5% です。 これが、レバレッジ無しの場合、0.44% 以内となります。 実に 3 倍も余計に手数料を支払っています。

レバレッジを使った場合、思わぬ損失が発生し、借金を背負う羽目になると説明されることもあります。 よく、金融関係の人が簡単に説明する時にこのようなことを言っているような印象です。

しかし、実際はレバレッジを利用した時点で借金を背負っているのと同義です。

人は言葉遊びが大好きです。 中身や本質は何も変わっていないのに印象が悪いからという理由で言い回しを変えることもよくあります。 会社などでも言っていることや中身が変わらないのに文面だけ変えた資料を見ます。 また、昨今の社会でもこのようなことは多々あります。

レバレッジに関しても「借金」と言うよりなんとなく賢く聞こえます。 「借金をして A 社に投資を行う」と「レバレッジを利用して A 社に投資を行う」どちらが好印象か一目瞭然だと思います。 特にレバレッジという言葉をよく知らない場合は後者の方が圧倒的に好印象に感じます。 不思議なものです。

ですが、実態はどちらも同じことを言っています。

人は言葉遊びが大好きです。

投資の世界では様々な言葉を駆使して"好印象"を演出しています。 よくわからないカタカナ語の投資理論や商品などが最たるものです。 他には身なりを小綺麗にした投資家や継続性のない年率〇〇 % 達成なども良く見ます。

私の主な資産運用先は投資信託なのでレバレッジを効かせた投資信託の現状を見てみます。

レバレッジ」や「4.3」「3.8」「3倍」などと書いているのがレバレッジファンドとなります。

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トータルリターン (1年) 列を見ると大体が凄まじいマイナスになっていることがわかります。

また、レバレッジを利用した商品の危険性については少し前に書きました。

money.nyaomin.info

私はレバレッジ否定派です。 自分が何を行い、どのような投資を行っているか解り難くしているからです。 特に、投資を行ったことがない人には全く勧めることができないです。

当然、頭が良く、リスクを理解している人であれば協力武器になるかもしれません。

しかし、やはりリスクの高さから私は行う気になれないです。

可能な限り早く資産を増やしたいという気持ちはわかりまが、インデックスで時間を掛けて運用することが最も無難です。

この考えは変わらないと思います。