PayPayの規約変更について

皆さんご存知の通り、QR コード決済の PayPay が大幅な規約改定を発表しています。 具体的には本文で記載します。

その変更内容からほとんどの人やネット上の意見は"改悪"とされています。

しかし、私は今回の規約変更を割と肯定的に捉えています。

はじめに

私は QR コード決済で PayPay をメインに使用しています。 理由は単純で、在住している高知県では圧倒的なシェアを誇っているからです。 QR 決済を利用できる店舗で PayPay が使えない店はほぼないです。 PayPay "だけ"しか使えない店は多々ありますが、PayPay "が"使えない店はないです。 少なくとも私が利用する店舗では見たことがないです。

PayPay の利用方法はクレジットカードを紐付けして利用しています。 紐付けしているクレジットカードはアマゾンカードとなり、つまり三井住友カードです。 PayPay カードは保有もしていないです。

要するに QR 決済可能な店でクレジットカードを使うために PayPay を利用しています。

規約改定

5 月 1 日に PayPay より発表された規約改定の内、主なものは次の二つです。

  1. クレジットカードの新規登録および利用の停止
  2. 通信会社を利用した"まとめて払い"の手数料変更

1. クレジットカードの新規登録および利用の停止

変更の1つ目はクレジットカードの登録、利用停止です。 新規登録の停止は 7 月初旬 (予定) 利用停止は 8 月 1 日 (予定) となります。

これは全てのクレジットカードを利用できなくなります。 ネット上では説明を省略している人もいますが、PayPay カードも登録できなくなります。 ("PayPay あと払い"として登録することはできます) つまり、PayPay をクレジットカードのフロントエンドとして利用することが出来なくなります。

上述した通り、私は三井住友カードを紐付けしています。 当然、8 月以降は今まで通りの使い方が出来なくなります。

2. "まとめて払い"の手数料変更

次にソフトバンク・ワイモバイルを利用した"まとめて払い"で手数料が変更となります。 今までは手数料無料で利用できていましたが、8 月 1 日 (予定) 以降は毎月初回のみ無料となります。 そして、毎月 2 回目以降の利用で 2.5% の手数料が請求されるようになります。 それなりの手数料が掛かるようになります。

私の場合はソフトバンクもワイモバイルも使っていないため特に影響はないです。

参考までに他社が囲い込んでいる QR 決済では手数料無料となります。 ただし、利用する上限額が設定されています。

規約改定への意見

今回の規約改定は"改悪"と捉える意見が大多数を占めています。 PayPay は終わったとする意見も多々見られています。

しかし、私は割と肯定的に捉えています。 自分の主な利用方法は塞がれてしまいましたが、それ以上に大きなメリットあると感じるからです。

そう考える理由はサービスの持続性が期待できるからです。 確か PayPay はサービス開始以降、黒字になったことがないはずです。 そして、毎年すごい額の赤字を計上していたように思います。 そのような状態ではサービスの持続性に不安があるからです。

QR 決済がそれなりに普及して現金を持たないということがどれほど楽か実感しています。 家計を管理する上で電子データというのは非常に楽です。 コピペおよび自動計算ができるからです。 それだけで労力の大部分が軽減されます。

そのため PayPay には今後もサービスを継続してもらわないと困るのです。 確かに今回の規約変更で利用者の減少があるかもしれません。 しかし、そんなことは PayPay 側も承知しており、それでも規約改定を発表したわけです。 戦略的にも決して間違っているとは思わないです。

また、昨今は様々なサービスの"改悪"という言葉が多々飛び交っています。 楽天グループなどがよく槍玉に挙げられています。

しかし、このような状況は我々のように利用するユーザー側にも責任があると思います。 なぜかと言うと、サービスを提供している企業の持続性を無視して自身の利益を優先しているからです。 赤字覚悟の大盤振る舞いなどが主な例です。 そのため、企業側も赤字覚悟のユーザー囲い込みに力を入れるようになり、体力がなくなった所で"改悪"となるわけです。

始めから長期的なサービス持続を目的とした堅実な企業は多くあります。 しかし、ユーザー自身に目に見えて特となるメリットがないと選択されることが少なくなります。 そして、上に書いている通り、赤字覚悟の体力勝負な囲い込みが始まるわけです。 まぁ、そもそも、始めから赤字を見越した会社運営というのに私は疑問があります。

ということで、PayPay の規約改定は肯定的に捉えています。

つづく

長くなっているので次回に続きます。