PayPayの今後について

前回、PayPay の規約変更についての意見を書きました。

money.nyaomin.info

今回は PayPay の今後についての意見です。 私個人の感想なので将来的にどうなるかはわからないです。

金融サービスとして

PayPay は本気で独立した総合金融サービスとしてのブランドを構築しようとしているように感じます。 ここで言う"独立"とはサービスの独立という意味です。 逆にソフトバンクグループを抜けるという選択肢は無いと思います。

なぜ、そのように感じるかというと今回の規約変更であった"まとめて払いの手数料変更"があったからです。 競合他社である audocomo は同じサービスを無料で行っており、はっきりと他社に劣る規約変更です。 ソフトバンクグループにしては先駆けて改悪を発表するのは珍しいと感じます。

また、PayPay は au pay や d 払いと違い通信会社のブランドも前面に押し出していないです。 au や d 〜と付くサービスはそれぞれの通信会社専用やその通信会社を契約していないとお得に使えないなどのイメージが植え付けられます。 サービス名にソフトバンクを連想させるワードを入れないことで独立性を推しているようにも捉えられます。

これらのことを考えて、本気で総合金融サービスの構築を目指しているのだと思います。

この姿勢は非常に高印象です。 私としては頑張って貰いたいと思っています.

名前はダサい

ただし、あくまで個人的にですが、総合金融サービスと見ると PayPay という名前はダサいと思います。 銀行とかジャパンネットバンクで良かったと思うのですがどうでしょう?

複雑怪奇なグループ構成

PayPay には頑張ってもらいたいと思っています。 複雑な決済システムやネットでの決済を全て一本化できれば顧客にとってもシンプルに管理ができメリットも大きいと思います。

しかし、近しいグループ会社を見た時に期待できるかというと微妙に思います。 近しいグループ会社というのは LINE や Yahoo の事を言っています。

そもそも、ソフトバンクグループの株式構成は複雑怪奇です。 少し調べてもらうとわかるのですが、本当にわかりにくい構成になっています。 上手く探せば昔のフジテレビとニッポン放送のような関係性があるかもしれないです。

PayPay 自体も非常に複雑な構成となっています。 元々はソフトバンクと Z ホールディングスの合弁会社として誕生しています。 その内、Z ホールディングスは A ホールディングスを筆頭株主とするソフトバンク連結子会社です。 また、Z ホールディングスの元を辿ると日本のヤフーだったりします。 そして、A ホールディングスはソフトバンクと韓国のネイバー社の合弁会社であり、この会社もソフトバンク連結子会社です。 そしてそして、さらに直近では ZHD と LINE と Yahoo が合併し、「LINEヤフー株式会社」になると発表されています。 そしてそしてそして…… もう、株式構成を調べる気にもなりません。

ということで、PayPay 周りの関係は複雑怪奇です。

当然、違いのわからない類似サービスも多々あります。 本当に解り難いです。

この状態を解消しないと長期に渡って期待するのは難しいです。 同じグループ内で顧客の奪い合いや無駄な経費を使ったりと良いことはないと思います。 健全なグループ内競争であれば良いですが、今の状態はただ解り難いだけのように感じます。

LINEヤフー株式会社

上述した複雑な構成を整えるために「LINEヤフー株式会社」を設立するようです。 "プロダクトファースト"の意思決定を進め、サービスの連携、統廃合を進めるらしいです。

しかし、私はこの会社にもあまり期待できないのではないかと感じています。 理由は色々あるのですが、ブランドの集中と選択が出来ていないことが一番に思うところです。 ニュース記事を読んでも LINE と Yahoo のブランドは残し、ID 連携で行うとしています。 そして、ポイントは PayPay に連結し、さらに LYP プレミアム会員などを設定するようです。 全く複雑性が解消されていないです。

そもそも、それぞれのブランド LINE YAhoo で会員数を提示していますが、月間のアクティブユーザー数は不明です。 また、ID が重複しているユーザー数も不明です。 まぁ、資金がないのだと思いますが、ブランドが統一されていない以上、どのようにしても複雑性の回避は難しいです。

会社として顧客との関係をどのようにしたいと考えているのかが伝わってこないため、期待できないと思っています。

つづく

また、長くなったのでさらに続きます。