全世界投信の比較

私の投資方針は全世界に分散させたインデックスへ投資を行うです。 そして、近年、流行している米国への集中投資に対しては否定的です。 これについては色々と理由があるのですが、今回は割愛します。 ただし、米国が投資において非常に強いこと、長期的にも高いリターンが期待できることはその通りだと思います。

今回は近年増えてきた全世界株式へ投資を行う投資信託を簡単に比較してみます。

ちなみに、最も一般的な投資信託eMAXIS Slime 全世界株式だと思います。

比較商品一覧

  1. 三菱 UFJ 国際 - eMAXIS Slime 全世界株式(オールカントリー)
  2. SBI - SBI・全世界株式インデックス・ファンド
  3. SBI - SBI・V・全世界インデックス・ファンド
  4. 楽天 - 楽天・全世界インデックス・ファンド
  5. One - たわらノーロード全世界株式
  6. 大和 - iFree 全世界 ESG リーダーズ・インデックス
  7. 三菱 UFJ 国際 - つみたて全世界株式
  8. りそな - Smart-i Select 全世界インデックス

選択した全ての投信で「つみたてNISA」へ対応しています。 また、これ以外にも全世界を投資対象にした投資信託はあります。 しかし、信託報酬が高いことや信託財産留保などが設定されているため除外しています。

各種情報は SBI 証券とモーニングスターを元にしています。

比較

投資信託の手数料とトータルリターンを表にします。 太字は最も優れているもの、斜字は最も劣っているものです。

また、全世界株式はベンチマークとなる指数が存在しますが、どの指数に連動しているかなど我々には関係ないことです。 投資を行う以上、結果で勝負することが重要という精神で、結果のみを比較します。

S&P500 の時と違い、設定来の項目を消しています。 これは比較しても意味がないことからです。

単位は全て「%」です。

投資信託 信託報酬 1ヶ月 6ヶ月 1年 3年 5年
eMAXIS Slime 全世界株式 0.1144 -5.28 -7.33 3.04 14.91 -
SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.1102 -5.07 -7.22 2.22 14.52 -
SBI・V・全世界インデックス・ファンド 0.1338 -5.12 -7.36 - - -
楽天・全世界インデックス・ファンド 0.199 -5.20 -7.58 2.16 14.53 9.28
たわらノーロード全世界株式 0.132 -5.31 -7.38 2.93 14.74 -
iFree 全世界 ESG リーダーズ・インデックス 0.209 -5.18 - - - -
つみたて全世界株式 0.22 -5.26 -7.36 2.88 - -
Smart-i Select 全世界インデックス 0.1144 -5.29 - - - -

信託報酬

信託報酬はほとんどの商品で誤差の範囲内です。 最も安いのは SBI 全世界株式インデックス・ファンドです。 最も高いのは三菱 UFJ 国際のつみたて全世界株式です。

手数料は安ければ安いほど優秀です。 投資信託のパフォーマンスにも関わる基準なので 0.1% 強の商品を選択するのが良いと思います。 特に三菱 UFJ 国際は似た名前で手数料の高い商品と低い商品が混在しています。 注意が必要です。

手数料の高いファンドを選択する意味はないです。

トータルリターン

トータルリターンの結果も正直言って誤差の範囲内だと思います。 あえて、優秀なファンドを選ぶと eMAXIS Slime 全世界株式か SBI・全世界株式インデックス・ファンドとなります。 また、長期のデータがないため比較するのが難しいファンドとして SBI・V・全世界と Smart-i 全世界があります。 この二つのファンドが長期的に高パフォーマンスを維持すると競争が激しくなると思います。

今は、eMAXIS Slime か SBI・全世界株式を選択しておけば無難です。

面白いところとして、SBI・V と楽天は同じバンガード VT との連動を目指していますが、パフォーマンスに差があります。 楽天と SBI は金融に関してライバルと言える存在なため、これらのファンドの長期的比較もおもしろいかもです。 現時点では手数料の差で SBI・V の方が有利だと思います。

まとめ

全世界株式に連動する投資信託を比較してみましたが、特に大きな差はなかったです。 迷った時はどこの証券会社でも購入できる eMAXIS Slime 全世界株式へ投資を行うと良いと思います。 購入できるのであれば SBI・全世界株式インデックス・ファンドもリスクが少なく、良い選択だと思います。

ただし、全世界株式インデックスと謳っている商品でも信託報酬手数料が高い商品もそれなりに存在します。 インデックス投資で手数料の高いファンドを選択する意味は全くないです。 今現在の投資信託情勢であれば 0.2% を超える信託報酬手数料は「高い」と判断して良いと思います。 信託報酬手数料は 0.1% 強の商品を選択することを勧めます。 特に三菱 UFJ 国際の投資信託は似た名前で信託報酬の高い商品が存在するので注意が必要です。

とりあえず、eMAXIS Slime シリーズを選択しておけば間違いないです。