SBI 証券の iDeCo 口座で選択できるファンドについてです。 SBI 証券が「厳選」したらしいですが、私からみると危険なファンドも混じっていると思います。
ideco は原則 60 歳まで引き落としが出来ないため長期運用となります。 例えば、手数料の高いファンド等を選んでしまうと非常に効率が悪くなる可能性もあります。
今回は個人的に SBI 証券の iDeCo で選ぶべきファンドを書いていきます。
まぁ、NISA と同じく「eMAXIS Slim」シリーズから選んでおけば問題ないです。
iDeCo で選ぶべきファンド
eMAXIS Slime 米国株式 (S&P500)
信託報酬: 0.0968% 以内
米国 S&P500 に連動する運用を目指すファンドです。
S&P500 は長い運用歴から実績もあります。 さらに、信託報酬も最安です。 米国に投資をしたいのであればこのファンド一択となります。
eMAXIS Slime 先進国株式インデックス
信託報酬: 0.1023% 以内
日本を除く先進国株式の MSCI コクサイに連動するファンドです。
先進国に投資をするのであればこのファンドかニッセイのファンドになります。 基本は新興国と日本を組み合わせてポートフォリオを形成するのが良いと思います。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
信託報酬: 0.187% 以内
新興国株式の MSCI エマージングに連動するファンドです。
新興国に投資をしたいのであればこのファンド一択です。 他にも新興国へ投資できるファンドはありますが、このファンドは信託報酬が最安となります。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
信託報酬: 0.154% 以内
TOPIX に連動するファンドです。
日本株に投資をするのであればこのファンドかニッセイのファンドになります。 TOPIX を選択する場合はこのファンド一択です。
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
信託報酬: 0.154% 以内
先進国債券に投資を行うのであればこのファンド一択となります。
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
信託報酬: 0.132% 以内
日本債券の NOMURA-BPI 総合と連動するファンドです。
世界債券と同じく、日本債券に投資を行うのであればこのファンド一択となります。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬: 0.1023% 以内
内容は eMAXIS Slime 先進国株式インデックスと同じです。 どちらを選ぶかは好みとなります。 どっちのファンドを選んでも差はないと思います。
ニッセイ日経平均インデックスファンド
信託報酬: 0.154% 以内
日経平均株価に連動するファンドです。
日経平均を選択する場合はこのファンド一択となります。 ちなみに、今現在は日経平均の方が TOPIX より成績が良いです。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬: 0.1102% 以内
全世界株式の FTSE グローバル・オールキャップに連動するファンドです。
ポートフォリオをシンプルに保ちたいのであればこのファンドを選択すると先進国、新興国、日本へバランス良く投資できます。 商品に迷った場合にはこのファンドを選んでおけば間違いないです。
iFree 年金バランス
信託報酬: 0.1749%
年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) のポートフォリオを目標とするファンドです。
GPIF と同じ運用を行うため、非常に「堅い」選択です。 リスクを抑えて、ある程度のリターンも欲しい場合に選択肢へ入るファンドだと思います。 このファンドを選ぶ場合はこれ一本で良いと思います。
あおぞらDC定期 (1年)
元本保証の預金です。
iDeCo を引き出せない預金として使いたい場合に選択肢へ入ります。 投資が怖いという人はある程度預金に入れ、少額から運用を始めるというのも十分に考えられる選択です。
選ばない方が良いと思う商品
リート
SBI 証券の iDeCo で選択できるリートは信託報酬がちょっとだけ高いです。 リートという商品自体がリスク高という性質があるため、iDeCo で運用するのはおすすめしないです。 リートをポートフォリオに加えたい場合は特定口座や NISA での運用が良いと考えます。
信託報酬が 0.5% を超えるファンド
これは単純に手数料が高いです。 手数料差を超えて収益を得ることができれば良いのですが、様々な理由から長期投資では難しいと考えています。 素直に手数料の低いインデックスファンドを選択した方が簡単で効果も高いと思います。
アクティブファンド
iDeCo という長期運用が必要な制度でアクティブファンドを選ぶ利点は一切ないです。 素直にインデックスファンドを選択しましょう。
おわり
iDeCo は老後資金の形成を手助けする制度です。
制度の性質上、必ず長期の運用となります。 受取も原則 60 歳以降です。
そのため、信託報酬の差が運用評価に大きく影響します。 手数料が高い商品を選ぶとその分、無駄な資金をファンドに払うことになります。 その手数料分だけ運用益が多ければ良いのですが、過去のデータから非常に難しいと思います。
手数料の低いインデックスファンドを選択すれば手間を掛けずに、そこそこの運用益を得られると考えられます。 これも過去のデータから確率が高いと思います。 詳しくは「敗者のゲーム」という本を読めば比較的わかりやすく説明されています。
まとめ、iDeCo の運用は手数料の低いインデックスファンドを選択するべきです。