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SBI新生銀行へメイン口座移行と機能性の感想

雑記

SBI 新生銀行にメイン口座を完全移行しました。 7 月頃から徐々に移行をはじめて、9 月で完全移行を完了しました。 給与振込、クレジットカードの引き落とし、iDeCo の振替も設定済みです。

これは住信 SBI ネット銀行が NTT docomo に買収されたことによる私の対応です。 田舎の山に住んでいるため、通信の電波自体は docomo が最も安定的に入るのですが、通信以外のドコモを信用していないというのが最も大きな理由です。 その通信も都市圏ではかなり怪しいそうですね。実際、私の地域でも 5G 電波はかなり遅いらしいです。

ただし、現在の SBI 新生銀行は住信 SBI ネット銀行の下位互換です。 よくネット銀行として紹介されていますが、ネット銀行としては機能不足だと思います。 現在、ハイパー預金という住信 SBI ネット銀行で言うハイブリッド預金と同じ機能も追加されましたが、そこまでの利点はないです。 金利が少し (0.2% 程) 高いだけで、誤差の範囲です。

SBI 新生銀行と住信 SBI ネット銀行の比較

SBI 新生銀行をメイン口座にしたので、SBI 新生銀行側から見て住信 SBI ネット銀行と比較してみます。 あくまで個人的な感想です。

SBI 新生銀行を選ぶメリット

  1. 住信 SBI ネット銀行より金利が高い
  2. SBI グループがコントロールしている信頼性

住信 SBI ネット銀行より金利が高い

メリットというメリットはこれしかないです。 そして、金利が高いと言ってもハイパー預金で 0.2% 程と誤差範囲なので、利便性を考えるとメリットにもならないようにも思います。

SBI グループがコントロールしている信頼性

今、住信 SBI ネット銀行から SBI 新生銀行移行する最大の理由はこの点のみですね。 NTT docomo に期待出来無い and SBI グループの "顧客第一主義" に対する信頼性、これが SBI 新生銀行へ移る理由のように思います。

つまり、銀行の機能ではなく docomo と SBI の信頼性が比較されている状態です。 SBI というか、北尾氏の信頼性かもしれません。

SBI 新生銀行のデメリット

  1. 自動入出金機能がない
  2. アプリで ATM が使えない <- セキュリティが脆弱
  3. 目的別口座がない

自動入出金機能がない

ネット銀行としては致命的な自動で振り込む機能や特定の銀行から入金するという機能がないです。

特に自動振込機能がないことはネット銀行として致命的だと思います。 私自身は現在、利用していないですが、この機能がないことによって定期的な振り込みを手動で行う必要があります。 ネット銀行としてそのような行為を自動化できないというのは致命的です。

アプリで ATM が使えない

いちいち、キャッシュカードを持ち歩く必要があります。 しかも、SBI 新生銀行のキャッシュカードは IC チップも入っていない磁気ストライプ型です。 セキュリティ的にもかなり遅れていると感じます。

ネット口座へのログインも数字 10 桁の口座番号とパスワードだけで入れるし。

目的別口座がない

代表口座とハイパー預金、パワー預金を上手く組合せると 3 つまで別管理の口座を利用できますが、パワー預金には自動振替などがなく微妙に使い難いです。 一応、私は独身なので 3 つもあれば問題ないのですが、人によってはもっと欲しいと感じるかもしれません。

総合

総合して、SBI 新生銀行は住信 SBI ネット銀行の下位互換銀行です。 セキュリティが甘い、金銭に関することを自動化できないというのは "ネット銀行" としてどうなのか疑問がありますね。

なので、NTT docomo に対して特に思うことがないのであれば SBI 新生銀行を使うメリットはないです。 私のように完全移行する人は余程、SBI (北尾氏) を信頼しているか、NTT docomo を全く信頼していないかだと思います。

まとめ

SBI 証券を使っていた層がハイパー預金機能が追加されたことによって SBI 新生銀行に移行しているようです。 これらの人に共通するのは SBI が今まで築き上げてきた信頼が如何に大きいかというのを表していると思います。 逆に言えば、docomo って思っていた以上に嫌われているんだなとも感じました。 通信会社として見れば良いと思うのですが、色々なことに手を出しては殿様商売しているから嫌われるのでしょうかね??

私も上に挙げたデメリットがありつつも SBI 新生銀行をメイン口座にしました。

が、SBI 新生銀行としてはここから 3 年くらいが勝負どころだと思います。 最低でも現在の住信 SBI ネット銀行と同程度の機能およびセキュリティを実装しないと今迄の信頼を損ねることにもなりかねません。 特に証券会社で起ったような乗っ取り事件などあると大変なことになってしまいます。

住信 SBI ネット銀行は d neo bank とかいう何とも言えないサービスブランド名を使うようですが、とりあえず口座自体は解約せずに保有しておきます。

余談

SBI 新生銀行を使うのであれば銀行印かサインを登録しておくことを勧めます。 iDeCo の拠出口座を変更するのにまさか銀行印が必要になるとは想像もしていなかったです。 ネットから開設したので空欄でいいやろと書類を送ったら不備で返送されてきました。 おかげで、iDeCo の引き落しが一月分できなかったです。

まぁ、これは今後ネットで手続できるように変わっていくと思います。

あと、一部のクレジットカード引き落としもネットで手続できないようです。 三井住友カードはネット手続できましたが、PayPay カードは書類による手続でした。

まだまだ、人にネット銀行として勧めることはできないですね。