2月後半は日経平均が3万円を超え、さらに最終日には1200円、約4%暴落するなどよく動いた月でした。
長期投資というのはこのように価格がよく動く時でも慌てず、平静を保ち長い目で市場を見ることが大事です。
とりあえず、チャートでも眺めましょう。
日経平均
基本的な考えとして、日経平均〇〇円暴落や〇〇円暴騰などという言葉に惑わされないように気をつけないと駄目です。
円単位ではなく割合(%)で見ないと勘違いをしてしまいます。
例えば、日経平均1万円時の1,000円暴落と3万円時の1,000円暴落はどちらが深刻か言わなくてもわかるはずです。
年初来の日経平均日足のチャートを見てみます。
2020年12月30日を100としたチャートになっています。
2月に入り中旬まで一気に伸びて少しづつ下がり、下旬に暴落して若干戻ったという動きです。 TVニュースで3万円突破と1200円暴落が大きく取り上げられていましたが、年初来でみると順調すぎるくらい順調に上昇しています。 チャートをよく見ると1月の後半にも2日間で約4%下落していますが、このときはそんなに騒がれていなかったように記憶しています。(よく覚えていないですが)
米国
年初来のS&P500円建てチャートも見てみます。
SPDR S&P 500 ETF(1557)の日足チャートになっています。
米国も2月の後半に約3%の下落、1月の下落は2%ほどとなっています。
下落率は日経平均ほどではないですが米国も上下によく動いています。
年初来で見ると順調に右肩上がりで推移しています
全世界
MAXIS 全世界(オールカントリー) ETF(2559)の円建てチャートです。
割合で見ると米国とあまり変わらない感じでしょうか。
一回の下落で見ると3%弱、高値から見ると4%弱の下落が2月後半に起こっています。
日経、米国と同様に右肩上がりで推移しています。
比較
グラフを重ねて比較してみます。 青が日経平均、オレンジが米国(1557)、緑が全世界(2559)
見てわかる通り、米国、全世界と比較してもおかしなチャートにはなっていない。
約4%ほど下落しても米国、全世界に負けていないのでこの2ヶ月の日経平均は優秀。
まとめ
日経平均が3万円を超えたことによりバブルだとか、1200円(約4%)下落したことによりバブルの崩壊だとか少々騒ぎすぎだと思います。
年初来1月のチャートを見てもわかる通り、高値からの4%下落などは年間を通して何回でも見ることができます。
ニュースなどでは下落した金額で報道されることが大抵で割合の話はほとんど出ないと思いますが、投資において重要なのは金額ではなく割合の方です。
私は2月のチャートをみても全く問題ないと思うので引き続き日本を含む全世界分散投資を続けます。
余談
直近1年の円建てチャート(日経、S&P500、オルカン)色は比較時と同じです。
直近1年のチャートを見ても騒ぐほどの下落ではないと思うのですが、ニュースでもなんであんなに大々的に報道していたのでしょうか?
まぁ、報道するネタがなかったのでしょう。
しかし、この1年の日経平均が強い。