NISA や投資に対して否定的な意見への感想

2024 年から始まった新 NISA に対して現在でも様々な意見が出ています。 それらに対する個人的な感想となります。

基本的に私は新 NISA は素晴しい制度であり、可能な限り有効活用するべきだという立場です。

このブログの立場

このブログは全世界インデックス投資が資産形成の最適解だと考えています。 全世界インデックスとは全世界の株式、債券、REIT の事を指します。 それらの資産に分散することにより全アセットの恩恵を受け、さらに、投資リスクを小くすることを目指しています。

全世界株式や S&P500 等の株式集中投資はリスクが高い為、推奨できないという考えです。

また、商品の購入方法としては「ドルコスト平均法」を推奨です。 これは上述している"リスク"を考えてのことです。 投資の効率だけを考えれば、一括投資の方が資産は増加するはずです。 ただし、リスクは当然のことながら上昇します。 というか、我々のような一般人は一括投資する資金がないので、ドルコスト平均法一択になると思います。

新 NISA に対する主な否定意見

私が見た中での主な否定的意見は下記三点です。 NISA というか一般人が行う投資全般についての意見を新 NISA に託けて言っているように思います。

  1. 投資自体にリスクがあるため危険
  2. 一般人が投資で勝てる確立は低い
  3. その資金で事業を興した方が儲かる

投資自体にリスクがあるため危険

この意見は至極真っ当な指摘です。

投資にはリスクがあり、場合によっては資産価値を大きく減らす危険性があります。 これは比較的リスクの低いインデックス投資や債券投資を行っていても起こり得ることです。

しかし、資産を現金保有していることで発生するリスクという物も存在します。 主なリスクとして昨今の物価上昇が挙げられます。

例えば、今迄は 1,000 円で買えた物が 1,100 円に値上がりした場合、単純にそれを買うための資産が 10% 減ったことになります。 1,000 円の物を買う為の予算 10,000 円を確保していた場合、今迄は 10 個買えていましたが、1,100 円になると 9 個しか買えなくなります。

実際、このリスクはすごく複雑でわかり難い為、考えないようにしている人も多いと思います。 それでもこれらは必ず発生するリスクです。 特に原材料を輸入に頼っている日本では外国の状況にも影響を受けるため無視できないです。

どちらを選択してもリスクがあるのであれば、過去のデータに基いてリスクをコントロールできる投資を選択するべきだと考えます。 分散してリスクを下げるという観点からも現金のみで資産を形成するというのはリスクが高いと考えます。

一般人が投資で勝てる確立は低い

この意見を言う人は投資の優劣を"金額"で捉えている節があります。 さらに、行っている行動が投資ではなく、"投機"となっている気がします。

私の考えでは投資の優劣は金額ではなく"割合"です。 つまり、100 万円を投資して 120 万円になった投資よりも、10 万円を投資して 20 万円になった方を評価します。 加えて、長期間安定してその成果を維持できる手法が最も優秀だと考えています。

そして、投資においての勝ち負けは元本を基準とした上下で判断します。 商品を現金化した時に元本より増えていれば"勝ち"、減っていれば"負け"と判断します。 これに関しては恐らく、ほとんどの人が同じ考えだと思います。

これらを総合すると長期間のインデックス投資で勝てる確立はそこそこ高いです。 多分、ここ 3 年以内にインデックス投資を始めた人は 90% 以上が評価額プラスになっていると思います。

私自身も普通のサラリーマンであり、なんなら、都会で働いている同年代の人よりも給料は安いと思います。 そのような私でもインデックス投資を 10 年ほど続けて、最終評価額プラスを維持し続けています。

一般人でも投資で資産を増やすことは十分出来ます。

その資金で事業を興した方が儲かる

個人的にこの意見を言っている人が一番危険です。 というのも、人の話を全く聞いておらず、自分の言いたいことを優先しているように思うからです。

まず、NISA や投資で資産を増やしたいと言う人の心理は"楽してお金を増やしたい"です。 というか、普通に話を聞いていればそれ以外に捉えようがないです。 辛い勉強やチャートに一日張り付いて大金を手に入れたいのではなく、遊びながらそこそこの資産を築きたいのです。 そして、元本が減るというリスクを最も恐れるものです。

そのような人に事業を興す方が良いという意見をすること自体が信じられないです。 株式の勉強などより辛いことを言っているように聞こえます。 特に上記で挙げた精神性の人が事業を興しても継続できる確立は低いと想像できます。

正直、このような意見を言う人は起業して成功した人が多く、自身の成功体験を語っているだけです。 自分はバイタリティに溢れており、やる気があるかもしれませんが、大多数の人はダラダラと楽して生きていきたいという思考や精神性です。 私も可能であれば毎日好きな時間に起きて、ダラダラとゲームをして映画や漫画を見て読んで過ごしたいです。

事業を興すということはそれはそれで、すばらしいですが、言う相手を間違えていると思います。 もっと、バイタリティのある学生などを相手にした方が良いと思います。

おわり

以上、私が言われたり、人が言われているのを見たり聞いたりした意見への個人的な感想です。

結局、何が言いたいかというと、我々一般人が資産を増やす道はインデックス投資が無難で平坦な道程だということです。

やる気や活力がある人は NISA 制度など無くても行動しています。 やる気も活力も希薄な、私のような一般人はゆっくりダラダラと動いていきましょう。