今回は私が考えるインデックス投資の利点として、
「歴史的に負ける確率が低い」
という点について書いていきます。
その他の項目については概要を参照してください。
また、ここで言うインデックスとは全世界に分散した投資のことを言います。
記事の内容は個人の意見となり、自分用に書いています。
株価は常に上昇する
過去の傾向から全世界の株価は常に上昇しています。無料で手に入る範囲のデータとなりますが、「MSCI WORLD インデックス」という先進23カ国の株式市場を対象としているインデックスのチャートを載せます。
2004年からのデータとなりますが、2007年の100年に一度と言われたリーマンショックも乗り越えて上昇しています。
もっと長期のチャートとして、世界の株価を牽引している米国のS&P500を例に出してみます。簡単に手に入るデータとして、TradingViewというサイトの「SPX」を引用します。
近年の上昇がえらいことになっておりちょっと見難いですが、1872年から常に上昇していることがわかります。 1929年に20世紀で最も深刻な不況と言われる「世界恐慌」が起こっています。しかし、今となってはその下げもほとんど見えなくなっているのがわかると思います。ドットコムバブル崩壊やリーマンショックも同じで起こった当時は大変でしたが、長い期間でみると克服しています。
MSCI_WORLD_indexやS&P500は長期でみると常に上昇していることがわかると思います。
株価が上昇していない時期もある
長期的に見ると世界の株価は上昇していますが、世界恐慌や日本の失われた30年のように低迷する時期もあります。 たとえば、世界恐慌時のS&P500は株価が戻るまで約25年、日本の場合は30年たった今もバブル前の株価に達していません。歴史的にこのような時期が存在する、または継続中であることは事実です。
株価は上昇していなくても利益を出せる
株価が上昇していないときでもインデックスの買い方を工夫することで利益を出すことができます。それは時間を分散して投資商品を購入することです。「ドルコスト平均法」と言われるこの方法を用いることで株価が上がらない相場でも利益をだすことが可能となります。
ドルコスト平均法のメリットとして大和証券のサイトがわかりやすく、理解しやすいため参考に載せておきます。
https://www.daiwa.jp/tsumitate/merit/case-study.html
ドルコスト平均法のデメリットとして、
- 手数料負担が増える。
- 短期投資に向いていない。
というものがあります。しかし、昨今の低コストなインデックス投資信託は購入手数料が0円の物が非常に多くあるため、手数料負担についてデメリットになることはないと考えます。また、ドルコスト平均法は短期投資に向いていませんが、インデックス投資という手法はそもそも短期投資を想定していません。30年、40年、50年という長期を想定しています。そのため、インデックス投資を行う上でドルコスト平均法のデメリットはないと私は考えます。
一部、株価が常に上昇するのであれば一括で買ったほうが利益を最大化できるという意見もあります。しかし、それは世界恐慌や日本の失われた30年などのリスクを考えると最適な選択だと思わないです。日本の例は継続中なのでおいておくとして、世界恐慌の場合、タイミングによっては25年間も評価損を耐えなければいけない状況になります。さすがにそれを耐えるのは無理だと考えるからです。(もし、耐えれる人がいればすごいことです)
最終的には個人の考え方になりますが、私はリスクとリターンのバランスを考えて、ドルコスト平均法を採用した積立投資が最も良いと考えます。
まとめ
インデックス投資は過去のチャートを見ると常に上昇しています。資金の投入方法として「ドルコスト平均法」を使うことにより、リスクとリターンのバランスを取ることができると考えます。これらの方法を堅実に行うことで長期的に損する確率を減らし、全世界の資産の増加に対する平均リターンを享受することができます。
ただし、この言葉だけは投資を行うにおいて絶対の真理です。
「投資は自己責任で」