インデックス投資を成功させるためには #3 余計なコストを支払わない

私が考えるインデックス投資について、 投資を成功させるためにはどのような心構えが必要か書いていきます。
3回目は「余計なコストを支払わない」という点です。

その他の項目については概要を参照してください。

インデックス投資のまとめ

また、記事の内容は個人の意見となり、自分用に書いています。

コスト意識

インデックス投資においてコストは非常に重要です。なぜなら、インデックス投資は年5〜7%程度の収益率を長期間で狙う投資手法であるためです。 例えば年間1%のコストを支払うとなると収益率が4〜6%に落ちてしまいます。これは収益全体の15〜20%を失うことを意味しています。長期間で考えるとコストが高いほど収益が悪化します。

投資を行う上のコストは様々なものがあります。主なものとしては購入手数料や解約手数料などの取引手数料、投資信託であれば信託報酬、信託財産留保額などです。更に大きいものとして「税金」があります。 そして、これは考え方にもよりますが、投資セミナーなどの参加料、ファイナンシャルプランナーなどへの相談料、オンラインサロンなども私は余計なコストとカウントしています。

購入手数料などの取引手数料は近年、無料の商品や非常に安い証券会社が増えてきた為、ほとんど問題にならなくなってきました。ネット証券が広まったことにより非常に安価な手数料でETFなどを購入出来るようになっています。また、投資信託であればノーロードと言う購入手数料が無料の商品が増えており、証券会社も積極的に宣伝、アピールしています。この点は個人投資家にとって良いことです。

投資信託の信託報酬などは指数に連動した投資信託であれば非常に低コスト化しています。特にさまざまな日本の証券会社でランキング上位を占めている「eMAXIS Slim」シリーズやニッセイの「<購入・換金手数料なし>」シリーズは有名です。これらのシリーズから選べば信託報酬は0.3%以下に抑えることができます。低いものだと0.1%の商品もあります。今の所、この2シリーズから商品を選べばコスト面では間違いないと思います。

税金についてはコスト面において最も重要です。現在、投資商品を売却した際は利益に対して所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%の計20.315%の税金が掛かります。これは大きなコストとなります。 対処方法は非課税口座や減税策を積極的に利用することです。特に非課税口座は使わない選択肢などありません。年間投資予算が40万以下であれば「つみたてNISA」を40万以上を投資に回せるのあれば「一般NISA」は絶対に使ってください。減税策は使える環境であれば「ideco」を会社に確定拠出年金制度があれば積極的に利用、また、「ふるさと納税」などを活用して返礼品を受け取ることも非常に良い対策です。

その他のコストとして様々な相談やアドバイス料がありますが、私はほとんどの場合、無駄だと思っています。投資セミナーはその筆頭で長期間で市場平均には勝てないとデータが示しています。しかも、それらの教えは全て本で知識を仕入れることができます。2,000〜3,000円で有用な本が買えます。また、家計簿の見直しも本屋に行けば多種多様な本があります。それらで十分です。どれが良いかわからない場合は新しくてネットで評価の高いものを選ぶと無難です。オンラインサロンやメルマガ等も無駄で有名人や成功者の話や意見を聞いても私のように行動しない人はしないですし、行動する人はそのような話を聞かなくても行動します。

インデックス投資を成功させる為にはコストを抑えて、その分を積立に回すことが重要です。
インデックス投資の考え方として、長期的に株価は上昇するため、早めに原資を大きくしておくことは大事です。

まとめ

投資を行うにあたり、コストを意識して無駄に支払うくらいであれば積立に回す。
そうすることにより、原資が少しでも早く大きくなるため、インデックス投資において有利になります。

参考

コスト意識として故ジョン・C・ボーグル氏の著書が数字を比較していて詳しいです。
わかりやすいかと言われると「わかりやすくはない」ですが、参考にはなると思います。

『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』などより
下記の本の方がコストに関しては詳しいです。