先日、東洋経済で景気後退に関する中国ファーウェイの考えをニュースで読みました。
https://toyokeizai.net/articles/-/614455
この記事によるとファーウェイの CEO はグローバル経済について、長期間後退すると考えているようです。 後退期間としては 10 年程と見ているようです。
そこで、ファーウェイが見ている景気後退は過去の事例で言えばどのクラスになるか考えてみます。 流石にチューリップバブルや南海泡沫まで遡るのはやりすぎだと思うため、1900 年以降で代表的な景気低迷期間を見ていきます。
また、チャートとして長期間のデータが簡単に手に入る SPX (S&P500) を参考にします。
代表的な景気低迷期
世界恐慌 1929年
はじめは、1929 年に世界恐慌です。 ブラックフライデーとかブラックマンデーとか言われるあの暴落時のことです。 一節によると 1930 年からの始まりとか言われています。 しかし、SPX のチャートを見ると 1920 年 8 月 1 日を高値としてそこから暴落が始まっているため、私は 1929 年としています。
この後退期間は 1929 年 8 月の高値から暴落が始まり、元の価格に戻ったのが 1954 年 7 月となります。 大体、25 年間の後退期間となります。
改めて見てみるとそれなりに長い期間株価は回復していないことになります。
ITバブル崩壊 2000 年
次に代表的な景気後退は IT バブルの崩壊です。 期間は 2000 年 8 月を高値として、元の価格に戻ったのは 2007 年 5 月です。
期間は大体、7 年間となります。 正直、これに関しては続くサブプライムローンに関するバブルの影響も考えられるため、正しい回復か怪しいところがあります。 しかし、チャートとしてみると価格が元に戻っている為、回復したとしておきます。
世界金融危機 2007 年
日本では俗にリーマンショックと言われる景気低迷のことです。 期間としては 2007 年 10 月を高値として、2013 年 3 月に元の水準まで戻しています。
期間は大体、5 年半となります。 これは個人的に意外と短い期間で回復しているなと感じています。 自分が社会人になったこともあり、非常に大きな話題だと感じていた為、長く感じていたのかもです。
コロナショック 2020 年
チャートを載せるほどではありませんが、直近ではコロナショックがインパクト大だと思います。 ただし、これは本当に一時的なもので半年ほどで元に戻しています。
日本のバブル崩壊
日本限定で見ると 1989 年 12 月を TOPIX の高値として景気低迷しています。 日本円で見るとこの高値は未だに超えることが出来ていない為、30 年以上の低迷と言えます。
今後の景気低迷
かなり大雑把ですが、過去の景気低迷期間から見るとファーウェイ CEO は期間として IT バブル崩壊程度を見込んでいるようです。
正直、自分は学生だった為、どのような時代だったかわかっていません。 しかし、中国の大手通信機器メーカーであるファーウェイの CEO は 10 年ほどの景気低迷を考えているようです。
今後の投資方針を決める上で参考にしても良いかもです。