インデックス投資の利点 #5 分散投資し易い

今回は私が考えるインデックス投資の利点として、
分散投資し易い」
という点について書いていきます。

その他の項目については概要を参照してください。

インデックス投資のまとめ

また、ここで言うインデックスとは全世界に分散した投資のことを言います。
記事の内容は個人の意見となり、自分用に書いています。

投資の基本は分散

はじめに、懸命な投資を行うための基本は分散投資です。分散するとは企業もそうですが、国や投資の種類、各業界も入ります。例えば、外食業界や旅行業界の企業に投資している場合、 2020年からコロナウイルスの流行により大打撃を受けています。反対に巣ごもり需要が高まり、ネット配信系の業界が好調となっています。 外食、旅行業界のみに投資をしている場合、大きな打撃を受けることになりますが、同時にネット配信系の業界にも投資をしていればダメージを抑えることができます。 これが分散投資の強さです。

好調な業界に集中投資していれば利益を最大化できると考える人もいると思いますが、2020年に、例えば、ANAの株価が約半値になると予想できた人はいるでしょうか。 外食産業、宿泊関係の打撃やZOOMを筆頭とするテレワーク関係の業界が台頭してくると予想できた人はいないと思います。将来のことを正確に予想することは誰にもできません。 まして、その時々で好調な株を選定することなど不可能です。

投資先を分散することにより、利益はそこそこにリスクを抑えるという考え方が賢明な投資の基本となります。

インデックス投資は分散しやすい

インデックス投資は「指数」に連動しているもの商品を選ぶことが基本となります。株価の場合は各国の代表的な指数、米国であれば「ダウ平均」や「S&P500」、日本であれば「日経平均」や「TOPIX」です。 ダウ平均は少し分散が弱いですが、その他の指数はさまざまな業界の銘柄を選出基準に則って選出しています。選出銘柄も多く、S&P500は文字通り500銘柄を日経平均は225銘柄、TOPIX東証一部の全銘柄と なっています。さらに、MSCI社が算出している指数には先進国23カ国を対象としたものや、全世界77カ国を対象とした指数もあります。

これらの指数に連動している投資信託ETFを購入することにより広く分散したポートフォリオを安価に作ることができます。個別株で分散させるためには非常に多額の資金が必要となります。日本で個人がトヨタの株を購入する場合、 100万円ほどが必要となります。最近は1株から購入できる証券会社が増えていますが、それでもトヨタを買うためには1万円ほど必要となります。一般人の資金力では個別株で分散投資などできるはずもありません。しかし、投資信託であれば 指数に連動した商品を最低100円で購入することができます。ETFを選んだ場合でも5,000円あれば主要なものは購入することができます。

また、投資信託ETFの場合は債権やREIT、おすすめしないですが、金などのコモディティにも比較的簡単に投資することができます。投資対象を株だけでなく、広く分散させることが簡単にできます。 成功するかどうかはまだわかりませんが、世界ではビットコインETFなんかも登場しています。

通常であれば多額の資金が必要な投資対象に少額で投資することができるため、一般人の資金力でも分散投資が可能となります。さらに、投資信託ではノーロードという、購入時に手数料が掛からない商品も増えてきています。 購入時の手数料を抑えることにより、少しでも多くの資金を投資対象に充てることができます。これは多額の資金を用意できない一般投資家には非常に助かります。

まとめ

投資の基本は分散投資です。業種、企業を分散させ、更に投資対象も分散させます。私のおすすめは株、債権、REITの3分散です。最低でも株と債権には分散したほうが良いと思います。

インデックス投資の投資対象は基本的に投資信託ETFとなります。これらの商品は主に各指数に連動しているものとなるため、業種や企業が広く分散されたものとなっています。 特に投資信託は少額 (100円) から購入でき、購入時に手数料が掛からない商品がありおすすめです。

必要な資金面から考えてもインデックス投資は圧倒的に分散投資しやすくなっています。