今回は全世界の株式を対象とした投資信託を比較しようと思います。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」 でも全世界株式に投資を行える投資信託が上位に入ることが予想されます。
ということで、いろいろある商品の何が違うのか自分なりに考えてみます。
また、各種データはモーニングスターから拝借しています。
比較対象
比較する対象はみんな大好き「eMAXIS Slime 全世界株式」、「SBI 全世界株式」それと基準として「バンガード VT」を比較してみます。
それぞれ、全世界の株式を対象としたインデックスファンドですが、微妙に違いがあります。どれが優れているかというより、どんな違いがあるかという点が主になると思います。
eMAXIS Slime 全世界株式
運用方針は日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する成果を目指す投資信託です。
2021年11月時点での各種データ
項目 | 値 |
---|---|
指数 | MSCI ACWI |
信託報酬 | 0.11 % |
トータルリターン (1年) | 47.92 % |
トータルリターン (3年) | 18.24 % |
モーニングスターレーティング | ★★★☆☆ |
組入上位 | 国 | 比率 (%) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 59.3 |
2 | 日本 | 5.7 |
3 | イギリス | 3.4 |
4 | カナダ | 2.9 |
5 | フランス | 2.8 |
6 | ケイマン諸島 (ほぼ中国企業) | 2.5 |
7 | スイス | 2.4 |
8 | ドイツ | 2.2 |
9 | オーストラリア | 1.7 |
10 | 台湾 | 1.6 |
みんな大好きな通称オルカンです。
信託報酬も安く、組み入れのバランスも個人的に良いと思います。
SBI 全世界株式インデックス・ファンド
マザーファンドを通じて、日本を含む全世界の株式へ投資を行い、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスへの動きに連動する成果を目指す投資信託です。
項目 | 値 |
---|---|
指数 | FTSE All-World |
信託報酬 | 0.11 % |
トータルリターン (1年) | 48.48 % |
トータルリターン (3年) | 17.70 % |
モーニングスターレーティング | ★★★☆☆ |
ETFの組入比率
銘柄 | 比率 |
---|---|
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 54.69 % |
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF | 34.84 % |
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF | 9.84 % |
現金等 | 0.63 % |
組入上位 | 国 | 比率 (%) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 53.99 |
2 | 日本 | 7.48 |
3 | イギリス | 4.07 |
4 | 中国 | 3.48 |
5 | カナダ | 3.40 |
6 | スイス | 2.94 |
7 | フランス | 2.80 |
8 | ドイツ | 2.44 |
9 | オーストラリア | 2.29 |
10 | 韓国 | 1.79 |
SBIのVTと言われる、愛称:雪だるまな商品です。
今回の本命はこの商品を検討するために比較しています。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
全世界の先進国株式市場および新興国株式市場へ投資を行い、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスへの動きに連動する成果を目指すETFです。
米国ETFですが、可能な限り円換算ベースで記載しています。
項目 | 値 |
---|---|
指数 | FTSE All-World |
信託報酬 | 0.08 % |
トータルリターン (1年) | 50.51 % |
トータルリターン (3年) | 18.08 % |
トータルリターン (5年) | 16.77 % |
トータルリターン (10年) | 16.01 % |
モーニングスターレーティング | ★★★★☆ |
組入上位 | 国 | 比率 (%) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 58.6 |
2 | 日本 | 6.8 |
3 | イギリス | 4.0 |
4 | 中国 | 3.8 |
5 | カナダ | 2.7 |
6 | フランス | 2.5 |
7 | ドイツ | 2.3 |
8 | スイス | 2.3 |
9 | オーストラリア | 1.9 |
10 | 台湾 | 1.9 |
低コストなインデックスファンドでお馴染みのバンバード社が販売している全世界インデックスです。インデックス投資をやっていて聞いたことがない人はいないと思う有名なETFです。
続く
長くなったので次回に続きますが、ぱっと見はあまり差がない感じです。
組入比率としてアメリカの割合に差があるのと10位が台湾か韓国な違いとなっています。