7月の株価チャートを眺める

今回は7月の株価指数チャートを眺めます。
日本株は中旬にかけて大きめに下落して、現在はボックス相場のような動きをしています。コロナ懸念やオリンピック終了後の材料がないため少々先行きは不安ですね。
米国株も中旬に下落しましたが、その後上昇し、年初から堅調に推移しています。
新興国は7月は月末に少し回復していますが、全体的に下降しています。総合の率も日本株と同じぐらいの水準まで一気に下げています。

日本株

日本株は中旬に大きめな下落があり、その後にボックス相場のような動きになっています。下落幅は毎月の状況とほとんど変わりませんが、回復が遅くなってきているように思います。6月の下落から始まり、下落前高値を超えることができていない状態です。恐らく、コロナウイルスの感染再拡大、オリンピック後の景気不安、半導体の不足による先行き不安などが原因だと思います。しばらくは元気のない相場が続くかもしれません。

しかし、年初来からみると6%程の上昇となっています。私の感覚で言うと上々の成績です。経済不安要素もいろいろありますが、慌てず、長期的に積立を継続するのが良いと思います。

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JPX400

米国株

米国株、S&P500に関して、今年は順調すぎて言うことがないです。率で見てると年初来25%の増となっています。日本株との違いは下落してもしっかり回復し、下落前の高値を超えている所です。この辺りが経済的な強さの証だと思います。強い。

世界的な半導体の不足などがあっても米国がここまで強い理由はほんとうにわかりません。市場的にハードウェアではなく、ソフトウェアを大きく抑えているのが大きいのでしょうか?わかりません。しかし、FRBが市場の緩和から引き締めに転じる時に大きな反動があるかもしれません。

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1655_S&P500

新興国

7月の新興国は大きく下げました。後半に若干、回復していますが、年初基準で8%ほど下げています。5月後半から6月にかけては調子がよかったので、ちょっと残念だと思っています。まぁ、新興国は元々、値動きが大きいため、気にしないことですね。

IMFのレポートでも2022年まで期待できそうとあったので、様子を見ていきたいと思います。

下落の原因もやはりコロナウイルスの影響だと考えられます。株価と言うより通貨の影響を受けているかもしれません。
あまり調べていないですが、インドとかの情報を確認しておきます。

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1658_新興国

比較

比較してみると相変わらず米国が大きく抜き出ています。新興国は下落が響いて日本株とあまり変わらないくらいに、日本株は春以降なかなか株価が上がらないと明暗がハッキリしています。グラフを並べると米国の強さが際立って見えます。米国を除いた先進国の指数と比較しても面白そうです。

夏以降、日本と新興国が米国に迫ることができるのか期待ですね。個人的に望みは薄いように思います。

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比較

まとめ

7月の株価としては米国が堅調に推移、日本株は下落後にボックス相場的な動きをしており、新興国は大きく下落しています。日本株新興国が上がりきらないため、3月下旬から開いてきた米国との差がまた広がっています。インデックス投資は長期的に考えるため、少々の差があっても気にしませんが、米国の上昇を見ると日本、新興国は物足りないと感じてしまいます。

全体としては年初来から確実に上昇しているので問題ないとの認識ですが、このコロナ禍であり、世界的に半導体が不足している中、米国だけが強い理由が理解できていません。少々、勉強不足を感じています。

資産自体は米国多めの全世界投資を行っているため、順調に増加しています。しかし、いずれ来るであろうFRBの金融引き締めに伴う大きめの下落に耐えられるように経済に関する勉強をしておく必要があると思っています。