楽天証券の改悪について思うこと

今年度は楽天証券のサービス改悪が続いています。 私は証券口座として SBI 証券を使用していますが、ネット証券業界の 2 番手である楽天証券のサービス改悪が続くと全体に響いてくる可能性もあります。 様々な理由があり、仕方ない部分もあると思いますがなんとか踏ん張ってもらいたいです。

今回は楽天証券のサービス改悪を簡単にまとめて、SBI 証券が将来的に改悪しても慌てないようにしておくために、大きな 2 つの改悪をまとめておきます。

投資信託資産形成ポイントの付与改悪

2022 年 4 月 1 日より、50 万円以上の投資信託保有者に付与されていた楽天ポイントが変更されます。

変更前

月末時点で投資信託を 50 万円以上保有していれば、その残高に応じた楽天ポイントを付与されます。

付与されるポイント表

月末時点残高 ポイント数
50 万円以上 200 万円未満 20
200 万円以上 400 万円未満 80
400 万円以上 600 万円未満 150
600 万円以上 800 万円未満 200
800 万円以上 1,000 万円未満 300
1,000 万円以上 2,000 万円未満 400
2,000 万円以上 800

なお、指定銘柄によっては付与ポイントが 1/2 になります。

変更後

毎月末時点の投資信託の残高が、2022年4月末以降にはじめて下記の一定の金額に到達した場合に、所定の楽天ポイントが付与されます。

達成残高 ポイント数
10 万円 10
30 万円 30
50 万円 50
100 万円 100
200 万円 100
300 万円 100
400 万円 100
500 万円 100
1,000 万円 500
1,500 万円 500
2,000 万円 500

なお、残高判定の対象外ファンドもあります。 ( 主にレバレッジをかけているファンドです。 )

毎月、継続的に付与されていたポイントが設定金額に達した時に 1 度だけポイント付与されます。 達成残高が 10 万円からと低く設定されていますが、これは大きな改悪だと思います。

投資積立の楽天カード決済ポイント還元率の改悪

楽天証券投資信託を積立する場合、楽天カードで支払うとポイント還元がありました。 その際に付与されるポイント還元率が 2022 年 9 月買付分より、変更されます。

変更前

毎月 50,000 円まで決済でき、一律 1% のポイント還元

変更後

変更後は少々、複雑になっています。 毎月の最大決済額 50,000 円は変わらず、

投資信託報酬の代行手数料が年率 0.4% ( 税込 ) 以上の銘柄は 1% 還元
投資信託報酬の代行手数料が年率 0.4% ( 税込 ) 未満の銘柄は 0.2% 還元

となります。

ただし、楽天キャッシュを使い決済した場合は全銘柄で 0.5% 還元となります。

感想

非常に大きな変更だと思います。 特に資産形成ポイントが継続的に付与されない変更は SBI 証券のサービスと比較して差が大きいです。 クレジットカード決済についても SBI 証券と同等になりました。 総合して SBI 証券に勝っているサービスが無くなったという感じです。

楽天経済圏をメインに使用している人以外は楽天証券で口座開設するメリットが無くなってしまいました。

個人的にはどのような業界も 1 強という状態は良くないと思っています。 適切な競争相手がいてこそ質が向上していくと考えているため業界 2 位の楽天証券がここまで改悪したのは残念です。

SBI 証券がこれに続かないように願っています。

余談

SBI ネット銀行が東証 1 部へ上場するようです。 上場することによって集めた資金は NEOBANK 構想へ投資していくようです。