資産の通貨分散を行う商品は安定性やリスクを考えてバンガード VT を選択しています。 これは長期的な考えや資産運用を行うにあたり避けるリスクを考えた結果です。
VT 以外にもバンガードの ETF には有名な商品が有ります。 最も有名だと思うのは VTI です。 これは米国に存在するほとんどの会社を所有することができる ETF です。 米国にはグローバル企業が多数存在するため、全世界で見ても影響力がある ETF です。
他には VOO という S&P500 に連動する ETF も人気です。
今回はこれらの ETF 比較と個人的な考えをまとめておきます。
VT
名称はバンガード・トータル・ワールド・ストック ETF と言います。 この ETF 一本で全世界 (新興国含む) 47 カ国の株式に投資ができます。 ベンチマークとしているのは FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスです。
地域 | 割合 (%) |
---|---|
北米 | 63.70 |
欧州 | 15.50 |
アジア太平洋 | 10.70 |
新興市場 | 9.90 |
中東 | 0.20 |
組入上位は
順位 | 銘柄 |
---|---|
1 | Apple |
2 | Microsoft |
3 | Alphabet (google) |
4 | Amazon |
5 | Tesla |
となっています。
全世界各国に分散している ETF ですが、GDP の大きさ的な関係もあり、北米に偏っています。 組入れ上位銘柄も米国企業が上位を占めています。 というか、上位 10 位以内で米国以外の企業は台湾の TSMC 以外ないです。 ちなみに、TSMC は台湾が誇る世界最大の半導体製造企業です。
全世界インデックスですが、現在の世界で米国の強さが再確認できます。
VTI
名称はバンガード・トータル・ストック・マーケットです。 この ETF で米国の中小企業を含めた約 4,000 銘柄を購入することができます。 ベンチマークとしているのは CRSP US トータル・マーケット・インデックスです。
組入上位は
順位 | 銘柄 |
---|---|
1 | Apple |
2 | Microsoft |
3 | Amazon |
4 | Tesla |
5 | Alphabet Class A |
です。
VT と比較すると上位の顔ぶれは同じですが、組入数に若干の違いがあります。 Alphabet の Class A というのは所謂、議決権がある株のことです。 米国で一部の会社は株をこのようにクラス分けしている場合があります。 それぞれのクラスの意味は会社によって変わります。
VOO
名称はバンガード・S&P500 です。 米国で有名な指数である S&P500 に連動することを目指した ETF です。
全体のポートフォリオは当然、米国 100% です。
組入上位は
順位 | 銘柄 |
---|---|
1 | Apple |
2 | Microsoft |
3 | Alphabet (google) |
4 | Amazon |
5 | Tesla |
となっており、VT と全く同じ順位となっています。 上位 10 位以内を見ても TSMC の代わりに Johnson & Johnson が入っているだけで代わり映えしないです。 もしかすると、FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスの米国は S&P500 そのままで算出しているかもしれないです。
つづく
いろいろ書くと長くなるため、今回はここまでにします。 次回はチャート等で比較していきます。