2022年7月のREITチャートを眺める

7 月の REIT チャートを眺めていきます。

7 月の REIT 市場は株価同様に米国、欧州、日本の全てで上昇しています。 ただし、上昇したとは言え 6 月に発生した大きな下落分を戻したという感じです。 また、年初から見た数字では全く戻していないです。 株価と比べても下落が大きいと感じます。

REIT の上昇要因は株と同様に各種指数が思ったほど悪くなかった為だと考えます。

どちらにせよ、6 月の REIT は随分下落したという印象だった為、ある程度戻したというのは良い結果だと思います。

米国 REIT

年初を 100 とした米ドル建て VNQ チャートとなります。

7 月の米国 REIT は 6 月分の大きな下落を戻したという感じです。 金利上昇の影響を市場が織り込んだ事、市場に影響がある各種指数の結果が悪くなかったことが影響し戻したと思います。

それでも年初来から見ると 23% 程の下落となっており、それなりに大きな下落です。 株価は年初来の数字に戻ってきているため、米国 REIT も頑張ってもらいと思います。

VNQ

欧州 REIT

年初を 100 としたユーロ建て REITE チャートです。

欧州 REIT の動き自体はいつも通り米国と同様となっています。 ただし、6 月の下落分を戻していますが、米国 REIT 程は戻していない感じです。

欧州は今年に入ってからロシアによる影響が大きくかき回されています。 ロシアとウクライナの状況が落ち着くまでは欧州の状況は好転しないと思います。

欧州 REIT に関してはしばらく様子見となります。

REITE

日本 REIT

年初を 100 とした円建て東証 REIT 指数チャートです。

日本 REIT も大きな動きは米国、欧州と同じです。 ただし、他と違い下落幅が小さく、年初からの下落もマイルドな数字となっています。

株価と比べても下落が小さく、日本 REIT は株のリスクヘッジとして十分に機能していると思います。 円安の影響もあると思いますが、許容範囲な収益となっていると感じます。

REIT

中国の状況

中国の不動産状況は調べる限り、限界に達していると感じます。

メディアの情報となるため、どこまでが本当かは不明ですが、個人が無料で収集できる範囲の内容をまとめると中国の不動産は破綻しているようです。 まぁ、しばらく前からわかっていたことなので特に驚きはないです。

問題は全世界への影響ですが、それなりに織り込んでいると思っているので、そこまで影響はないかもと考えています。

おわり

全世界の REIT 市場は 6 月の下げから戻し、5 月末時点と同じ数値になっています。 原因は利上げの織り込みや、米国の各種指数が悪くなかったことだと思います。

ただし、戻しているとは言っても年初から下落していることに変わりはないです。 特に大きな市場である米国は下落が大きくなっており、REIT 市場も我慢の年となっています。

それでも、全世界への積立だけは継続していきます。 日本 REIT が顕著ですが、株のリスクヘッジとして必要だと考えているからです。