9 月の REIT チャートを眺めていきます。
今月の REIT はすごいことになっています。 先月 8 月の段階でまた下落傾向になったと感じていましたが、9 月はさらに下落しています。 日本 REIT はかなり耐えている方ですが、欧州、米国に関してはとんでもないほど下落しており、しかも回復の先も見えない状態です。
原因は間違いなくウクライナとロシアの戦争です。 特にロシア側は思惑通り事が進んでいないため、下手をすると核を使用するかもしれないという状況になっています。 非常によろしくないです。
ちなみに、何度か書いていますが、私の考えとしては先に武力行使をしたロシアを擁護することなどできないです。
米国 REIT
年初を 100 とした米ドル建て VNQ チャートです。
米国 REIT は 8 月からさらに下げ、年初来安値を更新しています。 実に 32 % のマイナスとなっています。
主な原因はウクライナとロシアの戦争によるもの、その他として、新型コロナの影響によるインフレだと考えられます。 これらの問題はもうしばらく続くと考えられるため、REIT の回復には時間がかかりそうです。 特にロシアに関する問題は終わりが見えない状態なので先行きもかなり不安です。
欧州 REIT
年初を 100 としたユーロ建て REITE チャートです。
欧州 REIT は非常にわかりやすく戦争に反応し下落しています。 年初来安値も更新し、36% という米国以上の下落となっています。 今正に戦争しているウクライナとロシアに直接関係ある為、当然の下落だと思います。
しかし、欧州連合自体も今回の戦争に対して効果のある対応は出来ていないようです。 そもそも、「効果のある対応とはなにか?」という疑問もありますが、まぁ、おいておきます。 ウクライナが NATO に入っていない以上、効果があるか不明な「声明」を出し続けるしか対策の施しようがないと思います。
米国同様に REIT が再び上昇する状態へはしばらく戻りそうもないと考えます。
日本 REIT
年初を 100 とした円建て東証 REIT 指数チャートです。
日本 REIT は米国、欧州と違い、相当マシな下落幅に留まっています。 年初来最安値も特に更新することもなく、7% 程の下落です。
REIT 全体を見ても米国、欧州のリスクヘッジになっていると思います。 ただし、日本もここ最近、北朝鮮からがんがんミサイルが飛んできています。 何か一つ間違うとエライことに発展する可能性もあるため、完全に楽観と捉えることはできないです。
私の日本 RIET は元々リスクヘッジとして保有している側面が大きいです。 その役割は十分に果たしているいるので良しとしておきます。
おわり
株市場がある程度の落ち着きを見せ始めたと思っていましたが、反対に REIT が大変なことになっています。 現在の激動している世界情勢が落ち着くまでは上昇する兆しもないため我慢の時期かもです。
ただし、現在、積立をしている人、これから「積立」を開始しようとしている人は問題なく進んで良いと考えます。 理由は長期的に上昇する過去の統計や各種リスクヘッジになると言う点です。 今は REIT が下がっていますが、長期スパンで考えるとこれらが逆の状態になることも十分にあると思います。 全世界へ分散投資を行うことでリスクを減らし、そして資産を増やすためには REIT への投資も必要だと考えます。
現金一括投資のようなギャンブルは全く勧めないですし、今の世界ではやめておいた方が無難だと思います。 ギャンブル性が高すぎます。