私が投資を行うにあたり、メインで使用しているのは一般 NISA 口座となります。 この一般 NISA 口座ですが、2024 年から新制度に変更となり、さらに、2028 年にはつみたてNISAに一本化されそうな予定になっています。 それらの動きを一旦、整理しておこうと思います。
2021 年 9 月頃に書いた記事の内容への追加という感じです。
一般 NISA
一般 NISA は現行の制度です。 ただ単純に NISA と呼ばれる口座です。(つみたて NISA とは違います)
項目 | 一般 NISA |
---|---|
非課税枠 | 120 万円 (2015年 以前は 100 万円) |
投資対象 | 株、投資信託、ETF、REITなど |
非課税期間 | 最長 5 年 |
投資期間 | 2014 年 から 2023 年 |
一般 NISA の投資期間終了後は 3 つの選択肢があります。
- 翌年の非課税枠に移す (ロールオーバーする) 2023 年以降は新 NISA へ移管
- 通常の課税口座に移す
- 売却する
一般 NISA の最大期間は 2023 年の購入分を 2028 年まで運用可能です。
新 NISA へのロールオーバーについて、注意点があります。 まず、新 NISA は投資商品が厳選されます。 金融庁が指定するであろう、管理銘柄や整理銘柄に指定された商品は新 NISA へのロールオーバーができなくなります。
新 NISA
新 NISA は 2024 年から運用開始される一般 NISA の制度変更版となります。 一般 NISA では比較的シンプルにされていた投資対象が、かなり複雑な制度になっています。
まず、システムとして投資対象と非課税枠を 2 段階に分けた方式を採用しています。
1 段階目は年間 20 万円の非課税枠、対象として、投資信託と ETF へ投資ができます。 現行のつみたて NISA と同等な制度になっています。
2 段階目は年間 102 万円の非課税枠、対象として、株、投資信託、ETF、REIT へ投資ができます。 現行の一般 NISA と同等な制度です。
新 NISA では原則として 1 段階目で積立投資を行い、条件を満たした場合のみ 2 段階目を利用できます。 2 段階目を使用する条件は 1 階部分の非課税枠を利用する必要があります。 利用するというのは全額使うということではなく、少額でも積立を行えばよいそうです。 意味があるのか無いのかよくわからないです。
また、1 階部分の非課税枠 20 万円については投資期間終了後につみたて NISA へロールオーバーできます。
項目 | 新 NISA |
---|---|
非課税枠 | |
1段階 | 20 万円 |
2段階 | 102 万円 |
投資対象 | |
1段階 | 現行つみたて NISA 相当 |
2段階 | 一般 NISA 相当 ただし、金融庁により指定される銘柄以外 |
非課税期間 | 最長 5 年、 1 段階部分はつみたて NISA へロールオーバー可能 |
投資期間 | 2024 年 から 2028 年 |
2028 年以降
詳しいことは決まっていない状態ですが、つみたて NISA へ一本化されると思います。 投資対象がどうなるか、非課税期間や非課税枠がどうなるかは不明です。
個人の意見として、NISA を一本化するのであれば非課税枠の増額は最低限行って欲しいです。 期間についても恒久化、もしくはつみたて NISA をロールオーバー可能な状態にする。 さらに、投資対象についても債券、REIT を加えて欲しいと思います。 特に、長期的な資産形成を行うために債券が選べないというのは意味不明です。 ぜひ、見直してもらいたい点です。
おわり
今回は資産形成の主力口座である NISA 口座の制度変更について予定をまとめ直しました。 近年は投資を行い資産形成をするという風潮ができ始め非常に良いことだと思います。 金融庁や制度を作る側は可能な限り複雑化を避け、誰でも気軽に始めることが出来るようにしてもらいたいです。
余談
2022 年は ideco の改正もあるのでその点も勉強していきます。